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在宅血液透析 透析全般

【在宅透析の種類】今更ですが…『在宅血液透析ってナニ??』患者レベルでお答えします※2022年2月改訂

question,

2020年1月末に当ブログ「腎生を善く生きる」を開設

ほぼ同時期にTwitterも開始。

SNS利用開始当初から、特にTwitterを利用していて気になったことがあります。

それは…

「#在宅透析」

でヒットする投稿内容を見ると、その殆どが

"腹膜透析"

に関するものである、ということです。

"腹膜透析"と"在宅血液透析"は当然異なる医療行為です。

"在宅血液透析"患者である私としては

その点、しっかり区別しようと

自身のツイートに付するハッシュタグは

「#在宅血液透析」

としておりました。

ところが、あまり"当たりが良くない"。

現在HHD導入検討されている透析患者さんの一助になりたいのに

彼らへ情報がリーチしていない。

そこで、ツイートの内容は"在宅血液透析"でもハッシュタグを

「#在宅透析」

にしてみたところ、インプレッションが増えたんですね。

このような実感から、今更ですけど

「在宅血液透析ってナニ??」という問いに対する答えを

現在、実際に"在宅血液透析"施行する"イチ患者"/"イチ素人"(非医療者)の立場から

他の透析、特に腹膜透析と通院血液透析との違いを通じて

お話していきたいと思います。

[su_box title="注意!!" style="soft" box_color="#fb0f2c"]

毎度毎度、しつこくて申し訳ございませんが…

私は、医に関する国家資格を有する医療者ではありません。

ただのイチ患者、つまり、医に関しては素人

患者というだけで、医に関しては素人が

医療情報を発信することの"危うさ"については

下記ブログで、僭越ながら私なりの意見を述べさせて頂いております。

今回の

>「在宅血液透析ってナニ??」という問いに対する答え

というのは、当然

イチ在宅血液透析患者、つまり、医に関しては素人である

私の個人的な見解です。

そこには、"医のプロ"からしたら

「不適切」「不正確」な情報/言い回しも含まれている"可能性"はあります。

今回

医療専門機関が公開している資料を

できるだけそのまま引用しています。

とはいえ、流れの中で

「私」の言い回しは、出ざるを得ません。

したがって

"医のプロ"が述べた「正しい医療情報」を知りたい方は、必ず

引用元のリンク先へ飛び、原文をご参照下さいませ。

[/su_box]

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【在宅透析の種類】今更ですが…『在宅血液透析ってナニ??』患者レベルでお答えします

"在宅血液透析"

この単語を「在宅」と「血液透析」とに分けて

それぞれの対角にある概念

  • 「在宅」と「施設」
  • 「血液透析」と「腹膜透析」

とを対比しながら話を進めて参ります。

"腹膜"か"血液"か

先日(2022年2月13日)

下記のVTube動画を配信しました👇

題して…

[su_note note_color="#aeb9bb"]

【THE F○○ST T○○E(GLAY)風】"血液透析"と"腹膜透析" in ENGLISH

[/su_note]

企画/構成は"パロ"ですが

動画内で「言ってること」「やってること」はいたって真面目‼️ク○真面目です‼️😅

あとは…GLAY 愛/リスペクトが強過ぎた"結果"でもあります🎸

肝心の内容はというと、動画のタイトルの通り

「血液透析」と「腹膜透析」についてを"英語"で説明する

というもの。

勿論、英文を私が考えたわけでは当然なく💦

海外のYouTubeチャンネル『Alila Medical Media』内のコンテンツを

文字起こしをし、その英文を私が話すというもの。

私の拙い"JAPANESE ENGLISH"が耳障りでしたら

本家をご覧ください👇

素人の私が申し上げるのもナンですが

「血液透析」と「腹膜透析」について

非常にわかりやすく

その違いを理解できるような内容となっております。

英語学習を兼ねて

「血液透析」と「腹膜透析」について、その違いを知りたいという方は

是非、ご覧下さいませ。

ということであれば「血液透析」と「腹膜透析」について

『Alila Medical Media』の和訳をそのままご紹介すればことが済むのですが💦

一応、私の方でもお話させてください。

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[su_divider]

  • 体内に蓄積した尿毒性物質を除去し(血液浄化)
  • 体内に貯留した余分な体液を抜く(除水)

これらを行う際の"医療プロセスの違い"が「腹膜透析」と「血液透析」の違いかな、と。

腹膜透析」に関しては私自身未経験ゆえ

詳細については下記をご参照下さい。

参照資料

一般社団法人 日本透析医学会

『腎不全 治療選択とその実際(2020年版)』

※腹膜透析に関する記述はP17~20

[su_box title="補足" style="soft" box_color="#0f74fb"]

上記『腎不全 治療選択とその実際(2020年版)』

一般社団法人 日本透析医学会が"一般の方"向けに公開されている資料で

写真やイラストも豊富に使われており、比較的読みやすいかと。

内容は目次にある通り👇

(画像転用元:『腎不全 治療選択とその実際(2020年版)』)

[/su_box]

腹膜透析では腹腔内に直接透析液を注入し、一定時間貯留している間に腹膜を介して血中の尿毒素、水分や塩分を透析液に移動させます。十分に移動した時点で透析液を体外に取りだすことにより血液浄化が行われます。

(引用元:『腎不全 治療選択とその実際(2020年版)』

腹膜透析を行うために、患者は手術により

透析液の出し入れをするための腹膜透析カテーテル(チューブ)を

腹腔内に埋め込む必要があります。

未経験の私などが、実際写真等を見てみると

カテーテルを介して常時、体内と体外とが通じているので

感染リスク等を考えるとちょっと怖いな、と思ってしまいますが…

これに対して「血液透析」は

血液を体外循環によりダイアライザーに血液を通して

尿毒素を除去し、除水します。

血液、それも大量の血液を体外循環させるために患者はまず

VA(バスキュラーアクセス)造設手術をして

勢いある動脈血を静脈へ流れ込むようにします。そして

動脈血が流れ込むことで強く太くなった静脈に

毎回脱血側、返血側二か所に穿刺し、そこに血液回路を接続

透析機器の血液ポンプを回すことで血液を体外循環させ

ダイアライザーを通って尿毒性物質を除去した血液を

再び体内へ戻してあげます。

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"施設"か"在宅"か

正確には

患者が透析するために専門医療施設へ通う必要があるか否か

と言えるかもしれません。

腹膜透析に関して『腎不全 治療選択とその実際(2020年版)』を見てみると

腹膜透析液の交換は通常1日4回、つまりこれは

在宅以外の場所、例えば職場で医療行為を行う必要はあります。

しかし「人工透析」を行うために

専門医療施設へ通う必要は、確かにありません。

海外メディアの記述を読んでいると、今回のコロナ禍で

透析患者を「通院」から「在宅」へ、との風潮も見られます。

それは、自己免疫力の低い透析患者を

通院過程や、他の患者と隣接する空間で透析を受けることでウイルスに曝されやすい

それを回避する手段として「在宅透析」が注目されているのです。

ただ

日本よりも在宅血液透析の進んでいる欧米でも

そこでいう「在宅透析」は

"腹膜透析"

であることが多いような印象です。(※個人的見解)

[su_note note_color="#d6fece"]

余談ではありますが…

先にご紹介した「Alila Medical Media」の動画

『Renal Replacement Therapy: Hemodialysis vs Peritoneal Dialysis, Animation』

ご覧頂いておわかりのように

腹膜透析は英語で"Peritoneal Dialysis"略称はPD

在宅血液透析は英語で"home hemodialysis"略称はHHD

これを見ると、腹膜透析に

在宅を示す"home"の語がありませんので

正確には腹膜透析は「在宅透析」とは言えないんじゃないか、と

素人ながらに思ってしまいます。

[/su_note]

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在宅血液透析の特異性

上記を踏まえた「在宅血液透析」の特異性はなにか、というと

[su_note note_color="#fefc6d"]

専門医療施設で使用されているような血液透析用の精密機器をそのまま自宅へ設置し

血液の体外循環のために必要な医療行為全て(自己穿刺含め)を患者本人が行うこと

[/su_note]

にあるとするのが一番分かりやすいかな、と。

現在通院で血液透析をする患者さんにとっては

ご自身が病院のベッドに着いてから

透析開始、透析中、透析終了までの間

自分のために病院スタッフの方がしてくれている全てのことを

患者自身で行う、と考えるともっとイメージしやすいか、と。

本当はもっともっと

患者自身で行わなければいけない業務があるのですが…

それについては下記記事をご参照頂ければ幸いです👇

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まとめ

thanks,

一般社団法人 日本透析医学会

わが国の慢性透析療法の現況(2020年12月31日現在)によると

2020年末時点での

透析患者総数は 347,671人

うち

腹膜透析患者(※血液透析との併用患者は除く)は 8,188人

率にすると2.4%

在宅血液透析患者は 751人

※補足情報:2019年末時点は760人

率にすると、たったの0.2%

透析患者の殆どが通院での血液透析を行うなか

腹膜透析患者の"2.4%"というのは非常に少なく感じますが

在宅血液透析の"0.2%"からすると

「随分多いな…」と思います。

  • それだけ腹膜透析が導入しやすいのか
  • それだけ在宅血液透析への導入障壁が高いのか

腹膜透析に関しては実感として導入のしやすさ等はわかりませんが

現在私自身が行っている在宅血液透析に関して、実体験として感じるのは

「非常に有効だけど、簡単ではないですよ」ということ。

在宅血液透析を行うことで可能となる「頻回透析、長時間透析」ですが

(※ここでは敢えて"オーバーナイト透析"については触れません)

現在のところ、まだエビデンスレベルが低いとのことなので

他の透析療法に比べて絶対的な優位性があるとは言い切れない状況。(※個人的見解)

※下記ブログ参照👇

したがって

現在、通院血液透析を行っている患者さんで

二つの「在宅透析」導入をお考えの方は

選択基準のウエイトをどこに置くか、が重要ではないかと思います。

  • 透析になっても、バリバリ働きたい
  • 家族のために一日でも長く生きたい
  • 厳しい自己管理には自信がないから、手技が簡単な方がいい

より専門的でメディカルな情報については身近な医師等のお話を聞くとして

「実際やってみて、どう?」といった、経験者の立場からの情報を

皆さんの一助になればとの思いで、これからも色々な媒体で発信して参ります。

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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