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在宅血液透析

【在宅透析のメリット・デメリット】体調不良時の透析におけるHHD/CHDとの違い

2020年3月20日

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生命維持のためには

止めることのできない透析

患者に体調不良があっても、その前提は変わらないでしょう。

(注:もちろん、例外はのぞく)

しかし、

その対応の仕方に、

施設血液透析(CHD)と在宅血液透析(HHD)との間には

多少の違いがあると思われます。

私自身は、

一度高熱下で透析を行ったことがあります

大変しんどい思いをしました。

その経験談を交えながら、体調不良時の

CHD/HHDそれぞれのメリット、デメリットを、

述べていきます。

ちなみに、

私は、施設血液透析の経験がないので、

CHDについては、例外事例を考慮にいれない、一般的に考えられる

メリット、デメリットということになること、ご了承下さい。

【在宅透析のメリット・デメリット】体調不良時の透析におけるHHDとCHDとの違い

メリット

good

施設血液透析(CHD)

患者自身が施設に着いてしまえば

あとはスタッフの指示、管理のもと

透析が行える点は、メリットと言えるのではないでしょか。

施設血液透析の場合、

患者の隔離や施設内の換気など、

施設透析に必要な対応措置を講じるのは施設側。

患者サイドは、施設側の指示に従えは、

大きな問題となることはないと、思われます。

在宅血液透析(HHD)

在宅血液透析では、

透析スケジュールを柔軟に組み替えることができます。

それが可能なのは、いうまでもなく、

いつでも患者自身のタイミングでの透析が、自宅で行えるから。

施設血液透析のように、

月・水・金火・木・土と、

透析日が決まっているわけではありません。

また、

通常の透析スケジュールにおいて、

施設血液透析のように、透析日間を二日開けることはしてません。

つまり、

日ごろから、施設血液透析よりもスケジュール的に若干の余裕があります。

(施設血液透析に比べて、であって、

在宅血液透析とて、透析が十分であるとは言えないでしょうが)

よって、

体調不良時にあえてリスクを背負ってまで

その日に透析する必要は、基本的にはないのです。

元々透析日であった日が体調不良で、その日の透析をスキップしても

翌日透析をすればいい

場合によっては、

前日分を少しカバーする意味で、時間長めに透析を行うことも出来るのです。

もっとも、

患者本人のスケジュール管理能力は問われますが・・・

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デメリット

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施設血液透析(CHD)

高熱下であっても、

患者は、自宅から施設まで移動する必要があります

高熱状態での移動は、精神的肉体的に消耗するかと思います。

あわせて、

足腰の悪い高齢者の方にとっては、

自宅から施設までの道中が、とりわけ辛いことでしょう。

私の亡くなった祖母が施設血液透析患者で、膝が悪く、

大変な思いで施設まで通っていたのを思い出します。

もちろん、

状況に応じて翌日に変更等することも可能かもしれませんね。

施設透析の経験がないので、確かなことは言えませんが・・・

いずれにせよ、

透析をするために自力で施設へ行き

透析回数、透析時間など

予め決められた透析スケジュールにある程度従う点、デメリットと言えるのではないでしょうか。

在宅血液透析(HHD)

基本的に、高熱に限らず、

体調不良の時は、透析は避けるようにしています。

全てを患者自身で行う在宅血液透析の場合、

心身にある程度の余裕がないと、キツイですから。

しかし、

どうしてもその日に透析をやらなければいけない時が

ないわけでは、ない。

高熱であろうと、

全てを患者自身で行うことに、変わりはありません

そんな時は、どれほどしんどいものか、

私自身の経験をお話していきます。

私が高熱で透析した日

2019年の4月のことでした。

その日は金曜日。

昼頃から喉の痛みと悪寒がして。

すぐにベッドで横になっていたのですが、少しずつ体温が上昇。

ただし、高熱というレベルでは、まだない。

私の透析スケジュールは、

  • 休みは土曜日のみ
  • 時間3h

翌日が土曜日で非透析日であるということと、

まだ比較的症状が軽度だったので、

その日は通常通り3hの透析を行いました。

翌土曜日、

最寄りのクリニックにて薬を処方され帰宅。

その日は一日静養。

翌日曜日、

体調が少しでも落ち着いていればなんの問題もないのですが、

残念ながらその日は朝から強い悪寒。

夕方には体温39.2℃。

その時点で、とても透析をやれるような体調ではありませんでした

しかし、前日透析を行っていないことが気がかり。

たしかに、

仮に日曜日をスキップしても、

月・水・金スケジュールの施設血液透析患者と変わらないわけで、

さほど問題はなさそうですが。

とはいえ、翌月曜に体調が回復するという確証はない。

そうなると、3日は空けられない

ある程度腹は決まってはいましたが、(透析やるという意味)

一応ドクターに電話、指示を仰ぐ。

❝前日透析していないので、出来れば2hでも透析やったほうがよい、

やれば翌日は透析しなくてもよい❞

とのアドバイスを頂き、透析することに。

その後、熱はmax39.7℃まで上昇しまったので、

苦肉の策として子供用座薬を入れ、一時37度台まで体温は下がるも、

透析開始時には38度後半まで体温再上昇

朦朧とした状態でのプライミング

そして難関の穿刺。

やはり手元が狂うのか、

3度の穿刺ミス

血管のコンディションも多少通常との違いがあったろうと思いますが、

なにより自分の感覚としては、身体がしんどいので

「刺し急いで」しまった印象があります。

平常時のような落ち着きがないと、なかなか自己穿刺は難しい。

最初から透析時間は短めの2hと設定。

透析時間2hなど、いつもならなんでもないのですが、

このときの2hはえらく長く感じました

  • 気を失うのが怖いので眠るわけにもいかず
  • 息は絶え絶え
  • 体中は火照るわ
  • 頭は朦朧とするわ・・・

その後、抜針して止血。

後片付けについて、

この日ばかりは、妻にお願いしました。

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まとめ

thanks

以上述べた内容は、あくまで

  • 現在、在宅血液透析を行う、
  • 40代男性の立場から考える、

CDH/HHDのメリット、デメリットであります。

  • 年齢、性別、パーソナリティ、
  • 基礎疾患の有無、自宅から施設までの移動手段・移動距離etc

それぞれ感じ方は違うと思います。

高熱で穿刺を3回ミスった時は、

さすがに

「頼むから誰か刺して~」

と思いました・・・

そんな経験をしてもなお、

やはり私にはHHDの方が向いているかな、と。

とはいえ、

もう、あのような思いは御免です、はい。

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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