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腎臓移植

【腎移植患者の日記】在宅透析患者が、過去の腎臓移植手術を振り返る(エピソード2)

2020年1月21日

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前回に引き続き、在宅透析8年目の私が、

2002年の自身の生体腎移植手術を、当時の日記を通して、振り返ります。

理由については、

在宅透析患者が、過去の腎臓移植手術を振り返る(エピソード0)

をご参照下さい。

【腎移植患者の日記】腎臓移植手術を振り返る(入院4日~)

特筆するような検査は、今日はなし。

昨日の透析の際刺した左腕の鈍痛は、若干はあるものの、明日にはほぼ消えるだろう。

受持医の△△先生より、明日から始まる免疫抑制剤について若干の説明があった。

明日から投与が始まる薬は、それほど強いものではない模様。人により、副作用として腹痛、下痢といった症状がでる場合もあるが、殆ど心配はないとのこと。

ステロイド剤は来週の月曜から。錠剤なのに、かなり苦いのだそうだ。

免疫抑制剤は、血中濃度が重要となるので、今後は採血の回数が増えるという。特に術前日は、日6回も採るのだとか。

「airH」 で、病室でネットが出来るようになった。

これで、デジカメ画像なども送れるし、文章の長いメールは、PCより送るのが可能となった。ありがたい。

夜は「ガンダム」のDVDも、ゆっくり見るとしよう。

2002年11月某日

早朝に、鼻・喉の粘膜と、殺菌された容器で尿を採取し、ばい菌の有無を調べた。

そしていよいよ、今日から免疫抑制剤の服用が始まった。

第一弾は「セルセプト」。250m×2錠を朝晩2回飲む。

副作用として腹痛、下痢を伴う場合が若干あると聞いていたが、今の所はその徴候は全くなし。

「おもちゃ」のような道具(トリフロー)を使った呼吸機能訓練も開始。手術時の麻酔により、呼吸機能が著しく低下するため、術前に強化しておくのだそうだ。

日中はのんびりしてました。殆どDVD鑑賞。

明日からさらに違う種類の免疫抑制剤を追加。

食事もやわらかいモノ中心のものになるようで、当分おいしい米は食えないかな。

2002年11月某日

今日から免疫抑制剤「ネオーラル」が追加。初めて副作用というものを体験する。

朝6時に服用し、7時の朝食の時は、ムカムカ感の為、いまいち食欲が沸かない。

それ以後は、頸から上の強い「ほてり」と、透析後特有の脱力感とが重なり、日中はグッタリ寝込んでしまった。

時間の経過とともに、それらは解消を見たものの、「これがそうか・・・」と、これから更に待ってる試練に憂鬱になりましたよ。

夜の服用では、身体が慣れたのか、午前中ほどの不快感はなく、これなら夜はぐっすり眠れそうです。

でも、明日からは「ステロイド」の服用も始まる。今以上に免疫力が低下し、更なる副作用も待ってる。体調管理は日に日に難しくなる。

いよいよですね。

2002年12月某日

二度目の透析。

前回とは逆(右腕)で行う。刺した直後の痛みは無かったが、透析をし時間が経つにつれ、 刺した箇所から二頭筋にかけて不快な痛みが持続的に有り、3時間が長く感じられた。

免疫抑制剤は、いよいよ「ステロイド」(プレドニン)が開始。苦味があるとは聞いていたが、気になる程ではない。

これから長期投与を続ける薬。投与から2週間後くらいから「ムーンフェイス」は始まると聞く。

ただ「ムーンフェイス」はじめ、外見上の副作用は、服用量が減れば徐々におさまってくるもの。

それよりも重篤な「感染症」「ステロイド性糖尿病」等は要注意。

二日目となった「ネオーラル」。

初日ほどではないが、やはり若干の副作用があり、飲用後1~2時間はムカムカ感が残る。

母も入院し、いよいよですね。

明日は透析、頻繁な採血、手術の合同説明会、浣腸、薬風呂など、盛りだくさん。

2002年12月某日

補足

「airH」

時代を感じます・・・

未経験だった透析同様、免疫抑制剤に対する不安も大きかったこと、覚えています。

大学病院敷地内の書店には学部生向け専門書が並んでいたので、免疫抑制剤に関する本を購入し、病室で読んでました。

素人が専門書を中途半端にかじった結果、必要以上に不安が膨らんでる様が、読み取れますが、それも仕方のないことか、と。

在宅透析患者が、過去の腎臓移植手術を振り返る(エピソード0)

で書いたように、私の場合、腎臓保存期での移植手術です。

つまり、シャントがありません。

よって、透析に必要な血流量を引き込むため、脱血側穿刺は、動脈へ直接。

針を抜いた後は、強めの圧迫止血を数十分間も行いましたが、それでも、

広範囲にわたって内出血が見られました。

次は手術前日、そしていよいよ手術当日を迎えます。

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