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腎臓移植

【腎移植患者の日記】在宅透析患者が、過去の腎臓移植手術を振り返る(エピソード1)

2020年1月20日

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在宅透析8年目の私が、2002年の自身の生体腎移植手術を振り返ります。

理由については、

在宅透析患者が、過去の腎臓移植手術を振り返る(エピソード0)

をご参照下さい。

「入院日記」ですが、意外とページ数がありましたので、複数回に分けて投稿いたします。

内容を選別しようかとも思いましたが、現在の自分のバイアスがかかってしまうのは良くないと思い、全てご紹介することにします。

飽きたら、読み飛ばして下さい(笑)

【腎移植患者の日記】腎臓移植手術を振り返る(入院初日~)

入院初日。

病院側の都合により、初日から個室での入院生活となった。

費用はかさむが、やはり個室の方が快適と思われる。

今日は検査はなく、これからの長期入院生活の為の室内レイアウトと、専属ナースによるヒアリングのみ。

ただ、そのヒアリングで手渡された「腎移植の手引き」が・・・

ある程度の覚悟はしていたつもりであったが、その思惑を遥かに凌ぐ凄まじさ。

術直後に予想される様は、まさに、人間スパゲティー状態。

術前も、〇曜日に行われる(予定)人工透析を皮切りに、手術本番へ向けての「人体チューニング」が日々行われる。

これらに加え、感染防止等のことも考えると、結果として個室で正解という気もする。

面会人がいなくなった後は、さすがに寂しくなるが・・・

当面のハードルは初回の人工透析となる。腕の動静脈を利用するか、内頚動脈を利用するか。

素人目には「首はちょっと・・・」と思うのだが、先生の指示に従うしかない。ふぅ~

2002年11月某日

暇な一日でしたね。

予定されていたレントゲンも、結局夕方近くになり、その間はDVD鑑賞や読書で過ごしました。

ぼ~としながら「嗚呼~こんなにボ~ってしていられんのも、あと2日だろうな~」なんて思っていたのですが、

急遽(※実は最初から?)〇曜日に予定していた初人工透析が、明日行うことになり、「あと二日」の思惑は見事に覆されました。

人工透析ですが、初回ということもあり、予定では3時間程度。腕の動静脈に針を刺すとの事です。

一体、その痛みはいかほどのものなのだろうか?医師・ナースの言う「痛い」はどの程度のものを指すんだろう?検討もつかず、不安が募るだけですね~

3時間とはいえ、初回ということもあり、若干の頭痛や吐き気、血圧の変動は予想されるところだそうです。

でも、この程度で参ってちゃ、この先の試練には打ち勝てんでしょう!気合で難なくこなしてやる!!

全く、言うは安しです・・・はぁ~

追伸

姉の買ってきてくれたCDのおかげで、室内の「無音状態」は解消されました。

2002年11月某日

まさか、朝っぱらから「動脈採血」やるなんて・・・

太もも付け根の大腿動脈よりの採血。針が垂直に刺される経験なんていままでなかった。

検査入院時の母を想像し、どれほどの痛みなのかビクビクしていたが、意外と痛みはなく一安心。

さて、いよいよ初透析。

腎センター内に横たわって透析を受けている患者さんを見ると、非常に不安感をを覚えた。

大いに懸念されていた上腕動脈への直接穿刺は、〇〇先生のスキルフルな一刺しにより、最小限の痛みにおさまった。

あとは、物々しい器械で「血液洗浄」を行うわけだが、自分の目と鼻の先で、己の身体から出た血液がグルグル回って、 さらに己に流れ込む様を見ると、なんとも不可思議な感覚に襲われる。

3時間の透析時間は、正直長く感じられた。慣れれば寝てしまったりできるのだが、今回は流石に・・・

今もって、腕には鈍痛が残るものの、素人的には「頸よりはまし」と、なぜかホッとする。

朗報(?)は、この感じであれば、術直後2回の透析も、頸ではなく腕から出来るようだということ。あとは、今日同様に〇〇先生が穿刺してくれることを祈るばかりです。

明日はのんびりできるかな~?

2002年11月某日

補足

若いですね~

日常を少々ドラマティックに描こうとする意図を感じますが、「彼」はきっと、心中不安で不安で、日記の中の「ストーリー」に入ることで、メンタルバランスを保とうとしていたんだと、思います。

特に、透析未経験だったので、

手術よりもまず、術前の透析が、メンタルの面で最初の山だったこと、覚えてます。

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