高熱、しかも39℃を超える高熱が続くと、身体へのダメージは相当なもの。
加えてこの時期、つまり
COVID-19の全世界規模でのパンデミック
日本でも緊急事態制限下、コロナウイルスワクチン未接種の状態での高熱発症は
現在殆ど外出せず、家族以外の他者と接触する機会がないことから
COVID-19が発症する原因に全く心当たりがなくても、不安になるものです。
身体は高熱で、ただでさえシンドイのに…
結論から先に申し上げますと
突然の39℃を超える高熱が続き、透析クリニックで受診
抗原検査/PCR検査、ともに「陰性」でした。
発熱から病院外来、COVID-19関連検査(重ねて申し上げますが、結果は「陰性」)
結局、高熱の原因は何だったのか?
【在宅透析とコロナ】パンデミック下での高熱発症は大変💦PCR検査「陰性」でしたが…
某月23日㈬
現在の私の、在宅での血液透析スケジュールは
週6回3時間(㈯のみ非透析日)
この日は水曜日
予定通り、3時間の透析を終えたのですが…
この日を含め、前日から透析前の検温で体温が37.0℃
一般的には、特に気にかける程の体温ではないでしょうが
私としては「いつもより高いな」との印象がありました。
そして、更に不安要因となったのが
透析「後」の検温で37.3℃だったこと
いつもは透析後に検温しないのですが、気になったので。
私が透析「後」の体温上昇を気になる理由は、2014年に
透析「後」に39℃を超す高熱が続いた経験があるから。
※下記ブログ記事"2014年"ご参照下さい👇
幾ばくかの嫌な予感を抱えた状態で、就寝。
そして、その嫌な予感は的中。
就寝から1時間後には、悪寒
徐々に自分でも、体温上昇を感じ、検温したら38℃超え、という
私の中の"教科書通り"の体温上昇過程を経るわけです。
某月24日㈭
私の在宅での血液透析は、通常は夜開始、終了は深夜をゆうに超えるので
上述の体温上昇過程の話は、実質24日なのですが…
時に、妻の出勤時間が迫っていましたが、38℃を超す高熱状態では心配と
妻は会社には休暇をお願いし、一日私の看病をしてくれました。
高熱のMAXは「39.6℃」
体温変動は、悪寒と熱感、38℃前半から39℃を行ったり来たりといった感じ。
こういう体調で難しいのが「その日の透析を"スキップ"するか否か」の判断。
この日、木曜日に透析を中止して、翌日金曜日に透析可能の体調である保証は、ない。
しかし、先にご紹介したブログ記事の"2019年"
体温39℃超えた状態での自己穿刺及びその後の透析は、本当にキツかった…
穿刺は3度失敗
たった2時間ですが、あれほど長く感じられる透析はありませんでした。
したがって、難しい判断でしたが、この日の透析はスキップすることにしました。
高熱と共に気になる症状としては、鼠径部の痛みと、陰茎の腫れ。
タイトルにもあるように、パンデミック下での高熱発症には、通常非常に気を遣う。
しかし、あくまで素人診断ですが
味覚障害があるわけではない、息苦しさもない、咳もでない。気になる症状は
"鼠径部の痛み/陰茎の腫れ"ということから
「恐らく泌尿器から(尿動口から)何かしらの細菌感染を起こしたのかな?」
「したがって、恐らく新型コロナウイルス罹患の可能性は低いかな?」
とは思っていました。
実は、翌金曜日はHHD外来日。
当日、依然、発熱状態であれば事前連絡して、来院が許可されたら診断してもらおう、と。
ところが、たまたま偶然
この日㈭の夕方に、クリニックから入電。
話は、新型コロナウイルスワクチン接種に関する件だったのですが
電話に出た私の、あまりにひ弱な声に
お電話下さった臨床工学技士も気づき、電話口で簡単に状況説明をすることができました。
予想通り
やはり、院内の感染対策を事前に講じるために
クリニックに到着したら、院外からまずは一報入れるように、という指示、そして
院内で「抗原検査」並びに「PCR検査」を行う旨を、伝えて頂きました。
ちなみに
この日の夜も、高熱は続きました(39℃を超すことはありませんでしたが)。
某月25日㈮
クリックへは電車で1時間以上はかかる。
一夜明けても、高熱状態。この体調では不安ということで
妻そして妻の勤務する会社には申し訳ありませんが
妻にはもう1日休暇を取って頂き、病院まで付き添ってもらいました。
クリニック到着。
昨日の指示通り、院外から連絡、しばらく待つよう、と。
10分位経過の後
よく見る「防護服」を着用した主治医が出迎え、院内に招き入れてくれました。
「防護服」初めて"生"で見ましたが、まさにトップ画面のそれとほぼ同じ。
他の透析患者さんと隔離するための導線が作られており、その導線をつたって
同じく「防護服」に身をまとった臨床工学技士さんが待つ個室へ案内されました。
先ずは「抗原検査」
唾液を専用容器に吐き出すのですが
"一定量の"唾液を出すのは、意外と時間がかかるもんです。
次に「PCR検査」。
鼻の粘膜を、綿棒のようなもので"グリグリ"する、あれです。
「PCR検査」の結果が分かるのは、翌日とのこと。
15~20分経過したでしょうか
別の臨床工学技士の方が個室に入室、抗原検査の結果は「陰性」であったとのこと。
抗原検査の結果が「陰性」であることが判明したからか
物々しい「防護服」からは若干"軽装"になっておりましたが
それでも、万全の感染対策をした状態で応対して下さいました。
そこからは、この度の
発熱から外来日当日までの症状の変化を、再度問診。そして採血💉。
採血結果が出るまで、しばらく時間を要しましたでしょうか。
主治医が入室、血液検査のフィードバック。
結果を見てみると、やはり炎症反応を示すCRPの値が高い。
ただ、白血球数や「顆粒球」が
高値ではあるが、酷いというほどの高さではない、とのこと。
鼠径部と陰茎の腫れを触診・確認し
「何らかのウイルス若しくは細菌感染」が考えられるが
今日の段階では細菌感染との診断のもと、抗生剤「クラビット」を処方したもらいました。
院外で抗生剤を手にしたら、すぐにでも飲みたいところですが
透析前に服用してしまうと、透析中に"抜ける"ということで、泣く泣く透析「後」に服用。
前日、透析をスキップしているのでこの日は短時間でも透析を行おう、と。
一次的に高熱はやや静まってはいましたが、2時間透析で終了です。
少しでもクラビットを飲むべく
クリニックから帰宅したらすぐ入浴、食事を済ませ
通常より2時間は早く、透析を開始しました。
透析後、心配された体温の顕著な上昇は見られず。
前日・前々日同様
鼠径部と腋窩に氷嚢、そして氷枕と"冷えピタ"をして就寝。
この日はグッスリと眠ることができました。
某月26日㈯
目覚めの検温では、38℃は切っていましたが
そうすぐに治るもんではないでしょう。
熱っぽさは依然ありましたので、この日も1日ベッドで
身体の各部位を冷やして、寝ておりました。
鼠径部の痛みは残るものの、若干は落ち着いたか。
入浴の際、脱衣所で尿道口から"膿"が出ていることを確認。
陰茎の腫れは、鼠径部の痛み同様、若干引いたように見えました
あれほどの高熱と、あれほどの痛み・腫れですから
1日抗生剤飲んで「完全復活」というわけには、当然いきません。
クラビットは初日は2錠、翌日から4日は1錠、つまり5日服用するわけですから
完治までは、徐々に徐々に、といったところでしょうか。
某月27日㈰
土曜日の夜中からこの日の朝まで、一睡もできませんでした。
高熱が治まったことは、大きい。加えて
この数日、ずーっと眠っていたので、目が冴えてしまっていたのでしょう。
眠れないことの不快感はありましたが、熱が下がったことによる安堵感の方が大きい。
鼠径部の痛みは、かなり軽減されてきました。
陰茎の腫れも同様、随分治まってきましたが、まだ"膿"はでていますので
しっかり処方された量の抗生剤を服用しきることが大事。
まとめ
"高熱発症"
自分の身体がキツイのは当然のこととして、それに加え昨今の
"パンデミック下での高熱発症"となると、患者の身体負荷のみならず
その患者を診る多くの医療者の方々に、大変な"作業負荷"を強いらせてしまう。
いつもお世話になっている主治医と臨床工学技士さんの、あの「防護服」姿を目の当たりにしたことで
現在、全国各地、いや、世界各地の所謂"コロナ病棟"に従事する医療従事者の
壮絶なる激務の一端を、垣間見た気がいたしました。
もちろん、私が今回見て感じたコトと「現実」との乖離はあるでしょう。
それでも、これまでより一層
現在のパンデミック状況下で医療に従事する全ての関係者様への尊敬の念と
感謝の想いを感じることができたと思っております。