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トラブル 在宅血液透析

【在宅透析と地震】2022年3月16日㈬在宅血液透析中の地震発生/当時の状況報告と今後へ向けて

2022年3月17日

令和4年3月16日23時36分頃

福島県沖の深さ57キロを震源とするマグニチュード7.4の地震が発生しました。

この地震で震度6強の揺れを

宮城県登米市(とめし)・蔵王町(ざおうまち)

福島県の国見町(くにみまち)・相馬市(そうまし)・南相馬市(みなみそうまし)の

合計5つの市町村で観測しました。

東京に隣接する私の居住地でも大きな揺れを感じました(震度4)。

首都圏内の大きな揺れ、直近では

2021年10月7日㈭22:41

千葉県北西部を震源とするマグニチュード6.1

最大震度5強の地震があります。

地震発生時、在宅にて血液透析中であった私

当時の状況を

始めたばかりのVTubeで配信しておりました。

今回の地震発生時

くしくも2021年10月7日同様

私は、在宅で血液透析中でした。

地震の規模を示すマグニチュードの値を見てもわかるように

今回の地震の方が

体感としての揺れは大きかった、との印象です。

そこで

在宅血液透析中に大きな地震に見舞われた当時の様子と

その経験を踏まえ思うところを、お話して参ります。

お断り

2021年10月の地震発生当時の振り返り動画と

一部内容、重複致しますこと

ご了承下さいませ。

kindle,(Amazonに飛びます)


2022年3月16日㈬在宅血液透析中の地震発生/当時の状況報告と今後へ向けて

この日は水曜日。「6連日血液透析」の4日目。

予定透析時間3時間。

いつもなら夕食後眠くなり、仮眠をとるところを

この日はそうはならず、結果

比較的早めに、透析を開始致しました(21:01透析開始)

気象庁の発表では、地震発生時刻は23時36分頃とのことですが

大きな揺れのピークを感じた実際時刻がいつだったか

今となっては思い出せませんが、しかし…

この日の揺れは、少々独特だったとの、個人的な印象。

在宅血液透析中は、通常

リクライニングチェアの背もたれを、仕様MAXまで倒した状態(約150°位?)

この姿勢だと、僅かな揺れも

個人的には感じることができます(近くを走る新幹線の通過時等)。

「なんか、揺れてない??」妻に声掛け。

妻は"そう言われてみれは"程度の体感だった様子。

その、微妙な揺れが、なかなか治まらない。

「長いな、この揺れ…」

時間にして30秒位か、嫌な時間が続いた矢先

「きた!!」

大きな横揺れ

とにもかくにも、MAX倒していた背もたれを戻し

上体を起こし「座位」の体勢を取りました。

理由はもちろん

自分で(患者自身で)で何かしらの処置を行える体勢をとる必要があるから。

血液透析に関わる全ての手技を患者自身で行う在宅血液透析では、当たり前。

参考

2021年10月7日㈭時の写真

※今回は写真撮る余裕なし

ちょっとはこの写真だと分かりづらいですが…

紺色に見えるのは私の膝

胡坐(あぐら)をかいている状態。

と同時に、血流量を

200mL/min→170mL/min位まで落としました。

これは、地震発生時に限らずですが

血液透析施行時の仰向け状態から

上体を起こす、といった体位変化をすると、静脈圧が上がる。

静脈圧が上がると、結果「静脈圧上限警報」が鳴ってしまう。

そのことは分かっていることなので、前もって調整してしまうということ。

その間に

この日の横揺れは、更に大きさを増しました。

「鉗子取って!!(透析)止める準備しとこう!!」妻に声掛け。

リビングにいた妻は、急いで透析終了(透析離脱 or 返血)の準備。

長く続く大きな横揺れも、揺れ自体は"ピークアウト"した感覚がありましたが

しかし、私としては依然「(透析)離脱の準備」したまま。

この「準備」というのは、実際的な「(透析)離脱の準備」もありますが

一番は、「心の準備」

"いつでも自力で離脱する"という「心の準備」です。

透析からの離脱、つまり…

  • 血液ポンプを止めて、返血は諦めて
  • 素早く針を抜いて
  • 脱血側/返血側ともに、素早く止血バンドを巻く

というもの。

大きく長く続いた横揺れも、幸いにしておさまりました。

僅かな揺れを感じてから、どれくらいの時間が経過していたでしょうか。

体感としては、非常に長く感じました。

揺れが治まったとはいえ、まだ油断はできません。

体位は座位のまま、いつでも動ける体位を維持したまま透析継続。

しかし、それも束の間

テレビから聞こえる"緊急地震速報"の音。

※この日は、スマートフォンの緊急地震速報は一度も鳴りませんでした。

「危ない、もう(透析)止めよう!」

緊急地震速報後、実際揺れは発生しませんでしたが

透析の停止ボタンを押し、返血工程、抜針、止血…

時に時間は23時48分

この日の透析終了予定時間は00時02分

予定透析時間3時間のところ、2時間46分

予定除水量1.3Lのところ

0.1残しの、積算除水量1.2Lで、透析を終了しました。

参考

我が家の"被害状況"ですが…

棚に飾ってあった写真盾が床に落ち、破損しただけ。

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まとめ

thanks,

2021年10月7日、マグニチュード6.1

2022年03月16日、マグニチュード7.4

首都圏では比較的大きな2度の地震

特に

2021年10月7日より地震の規模の大きいこの度の地震を

"在宅"で"血液透析中"に経験したことで

イチ現役の在宅血液透析患者として学んだこと、それは

「揺れを感じたら、即透析終了すべし」

ということです。

注意!!

これは、医療機関からの正式な指示、というわけではありません。

あくまで医の素人、イチ在宅血液透析患者が

在宅血液透析中に大きな地震に見舞われた経験から

個人的に思ったことです。

今回の地震で私は

横揺れが更に大きさを増した際

「鉗子取って!!(透析)止める準備しとこう!!」と妻に声掛けし

「(透析)離脱の準備」(心の準備)はしましたが

実際にはその時点で、透析は終了しませんでした。

今回は、たまたま揺れがピークアウトしたというだけ。

あの時、更なる大きな揺れに見舞われていたら…

今回のような「透析を終了すること」への一瞬の躊躇が命取りになる

その可能性は大いにあるわけです。

現在、私の在宅血液透析のスケジュールは

週6回3時間の連日血液透析

連日(毎日)、血液透析を行えるということは

仮に一日透析をスキップをしても

翌日、透析ができるということ。つまり

その日開始した透析を終了することに、躊躇はいらないな、と。

その判断が杞憂に終わっても

大事に至らないわけですから、別に良いではないですかね。

勿論、それをも許さない

未曾有の大災害に見舞わる可能性は想定されます。

「透析止めても次の日(透析)できる」といったところで

東日本大震災級の大地震に見舞われては

そんな保証はないわけで…そのことを考えると悩ましい。

今準備できること

最悪の事態を想定はしつつ

より現実的な"落としどころ"を見つけ

それを日々実践していく。

それしかありません。

今回の経験を良い教訓にしたいところであります。

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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