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在宅血液透析 腎臓移植

【腎移植のドナー】在宅透析しながら、がん終末期の母を在宅介護するということ

がん性疼痛をうったえ入院していた母が

自宅へ戻ってきたのは、昨年2022年12月末。

自身の最期をどこで迎えるか

肉体的苦痛、精神的苦痛で「答え」が二転三転しながらも

(病院か、自宅か、ホスピスか)

なんとか自宅へ戻ってきた母。

「やっぱり、自宅がイイ…」

ただ、現実は"綺麗ごと"では、すまされない。

昨年末から現在(※執筆時点2023年1月6日)まで

患者本人の、がんによる肉体的精神的苦痛のみならず

在宅で介護する家族(私)の負担は非常に大きい。

ましてや、私自身も「在宅で血液透析する"身障者"」である。

生きるための日々の、在宅での血液透析をしながらの、母の介護。

「最後に親孝行させてもらって、幸せ」

これまた"綺麗ごと""美談"を語ることもできようが

正直、しんどい…。

使える制度は、使っている。

在宅診療してくださる医師、在宅看護をしてくださる看護師

在宅介護全般をコーディネートして下さるケアマネジャー

介護用品を搬入、設置してくださる介護用品レンタル業者…

たしかに、ありがたい。非常にありがたい。非常に助かっている。

それでも

彼等が去った後、一日の殆どは私が母を看ている。

退院し自宅へ戻ってきた当初は出来ていたことが、どんどんできなくなる。

今はもう、ベッドを離れることは、ない。

コミュニケーションも、言葉のキャッチボールもままならない。

血中酸素濃度が低下傾向にあったため「酸素濃縮装置」を設置、本人に装着した。

排便・排尿はもちろんのこと

子宮へ転移したがんにより、膣からの"膿"は絶えず出るので

おむつ交換は頻回となる。

もちろん、私は「介護1年生」

それでも、最初おぼつかなかったおつむ交換作業も

今では、だいぶ手馴れてきたかと。

ベッドからの離床がかなわなくなってから「褥瘡」が進み、本人をさらに苦しめる。

慣れない手つきで体位変換をまめに試みていたが、なかなか…

「自動体位変換機能付高性能エアマットレス」に交換してからは

本人の、褥瘡による苦痛も多少和らいだ感はあるが

褥瘡の状態を見る限り、もう一息か(塗り薬の効果もあり、回復傾向にはある?)

食事らしい食事は、もう摂れていない。

プリンやヨーグルトのような"歯のいらない"食べ物も、最近は受け付けない。

それでも、牛乳や"エネルギー補給"ゼリーは飲んでくれている。

私の透析が終わるのはいつも、深夜を過ぎる。

1時過ぎに床についた矢先、2時過ぎに母から"呼び出し"

パニックも混ざった苦しみを訴える母をなだめ落ち着かせ

本人寝たのを確認し、私も床に戻るも

再び早朝5時に"呼び出し"

「もういい!もう(人生を)終わりにしたい!」と懇願する母。

正解はわからないが、私なりの言葉で母をなだめつつ

"薬の力"(オプソ)で苦痛を取り除く。

透析が終わってから、ほぼ寝ていない状態でそのまま朝を迎え(8時頃)

いつもの通り、おむつを交換する…正直しんどい。

本人の苦痛を更に取り除いてやるために、在宅診療医師が薬の調整を行ってくれた。

本人にとっても、"私にとっても"良い方に向かうといいが。

色々と、徒然に、思いつくまま書き連ねたが

在宅診療、在宅看護

「酸素濃縮装置」「自動体位変換機能付高性能エアマットレス」

あらかた、在宅で"最期を迎える"ための体制は整ったかなと。

お陰で、在宅介護開始の最初に比べたら

私の介護負担(肉体的精神的)も、幾らか軽減された気はする。

2022年末からの透析ですが

本来は「週6回、非透析日㈯、基本時間3時間、非透析日あけ㈰のみ4時間」だが

今現在(※執筆時点2023年1月6日)まで、休まず連日行っている。

「週7回透析」

毎日毎日、休まず自己穿刺をし透析するわけだが

連日透析するかわりに「時間」を「2時間」と短くしている(※主治医了承済)

透析をしている間、私は"動きがとれない"。

透析時間を短くすれば

母から"一時的に離れる"時間を短くできる。

休みなく血液透析するのは、時間短いとはいえ楽ではないが

それでも、母を看てあげたいとの気持ちの方が勝るので、苦でもないかな。

いつまでこの状態が続くのか、誰もわからない。

あれこれ考えても、仕方がない。

一日一日、大切に大切に

母との時間を過ごしていければと。

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