先日のスタエフLIVEに参加してくれた甥っ子が、収録中
「今日(透析)やらなきゃいけないけど…嫌だな💧(=やりたくない💧💧)」
との心境に陥った時の"メンタルコントロール"について、質問を受けた。
(33:00~)
質問を細かく分類すると、一つは
- 「透析、やりたくない💧」との心境に陥る"頻度"
もう一つは
- 「透析、やりたくない💧」との心境に陥った際、どうやってリカバリーするか?
まずは"頻度"について。
これは、在宅血液透析「スケジュール」の変化とともに、それこそ"変化"してきた。
2013年のHHD導入当初の透析スケジュールは、"隔日透析"(※"中二日休み"は作らない)、5時間。
"隔日"を無理やり「週当たりの透析回数」に換算すると…3.5回(2週間で7回→7÷2=3.5)。
そこから、週4回(㈪㈬㈮㈯)、5時間(※㈯のみ4時間)。
私としては、透析「時間」より、透析「回数」を増やしていきたかったので
※この辺りは、医師の説明を受けた上での患者の"好み"?私は「回数」を増やしたい"派"。
よって、そこから「2連日-休-2連日-休…」
無理やり「週当たりの透析回数」に換算すると…4.5回(2週間で9回→9÷2=4.5)。4時間
ただ、このスケジュール(週4.5回)は長続きせず※拙著『在宅血液透析患者のリアル』参照
【週4回(㈪㈬㈮㈯)4.5時間+α】が、しばらく続く。
そして、現在の
【週6回、3時間透析(非透析日㈯のみ/㈰のみ4時間透析】
に移行していく。
今では当たり前の「"連日"透析をする」ということ。
「透析が終わった、その次の日も透析を行う」ことへの
肉体的/精神的な"壁"のようなものは、あった。
その"壁"があるうちは、「嗚呼~今日も透析…やりたくない💧」メンタルへは
高頻度で陥っていたと思われます。
「"連日"透析をする」ことに抵抗がなくなったとて
㈰~㈮まで毎日、毎日透析する、現在のスケジュールとなった当初は
先述同様、これまた高頻度で「嗚呼~今日透析やりたくない💧」メンタルへ陥っていたかと。
「まだ火曜日?💧」「あと二日も?💧(木曜日透析時))といった感じ。
では、そんな「透析やだ!!!」メンタルに陥った時、陥りそうになった時
- どうやってメンタルをリカバリーするか?(質問の二つ目)。
大、大、大前提として
透析なんて、やりたくない!!!!!
透析に対する世の中のネガティブな印象を払拭したい、そんな気持ちが出過ぎて(るように私には感じる)
「透析の4時間は、自分だけの楽しい時間💗」
などと言っている患者様のコメントを見たことあるが、そんな方々も
透析は、やりたくないでしょ?そりゃ。
透析生活に苦しみ、嫌気がさしている患者様が
「透析時間は、楽しい時間💗」
なんてコメント見聞きしたら、良い気はしない(と、思うのは私だけ?)。
ハッキリ言います、私は透析なんて、やりたくない!!!
なぜ、やってる?
しょうがないじゃん!やんなきゃ、死ぬんだから!
要は「諦め」ですよ…
「透析なんて、やりたくねー!!やんなきゃしゃーない!」
逃れようのない現実を、一旦「諦め」て、受け入れて
そこから、どうするか、どうメンタルコントロールするか、という問題。
毎日、毎日透析。1週間で非透析日は土曜日の一日だけ。
寄せては返す「嗚呼~今日透析やりたくない💧」メンタルを
「よし!透析やるか!!」に強引に戻すに必要なもの…
"(強い)気持ち"
スポーツなどで多用されるのと、同じですかね。
面白くも可笑しくもない、ありきたりの答えだか、これにつきる。
在宅血液透析では、特にこの"(強い)気持ち"が求められるか、と。
なぜなら、在宅血液透析では、自分の周囲に医療者が不在。
主治医との申し合わせで、透析スケジュールは決まっているとはいえ
当日、透析するか"スキップ"するかは、本人の気持ち次第と言っても、言い過ぎではないでしょう。
私の場合、「嗚呼~今日透析やりたくねー!」メンタルが押し寄せた時
「あっ!これ、俺、"試されてる"な…」
との思考になる。
これまたスポーツの世界の話だが、「自分に負けたくない!」とコメントするアスリートは多い。
現実逃避したくなる「弱い自分」が顔をのぞかせた時
"自分に勝てる"かどうか。
加えて、私の思考の中にあるのは
「一度、たった一度でも"弱い自分"に負けたら(=甘えを認めたら)それが"クセ"になる」
この1回だけ、最後の1回、もう1回だけ…
一瞬は楽になる。だけど、それを繰り返してると
人は変わってしまう…
(引用元:🎬『梨泰院クラス』エピソード3「パク・セロイ」の言葉)
セロイのような、あんな強さは、私にはありませんが💦
毎日の透析生活で大切にしている、根っこの部分は、似てるかな、と。
在宅血液透析は「自己管理能力が求められる」とは、よく言われる。
「自己管理」
色々含意するもザックリしすぎて
本人が、具体的な行動様式に「自己管理」を落とし込めないと、意味がない。
その意味で、「嗚呼~今日透析やりたくねー!」メンタルに対し
- 「あっ!これ、俺、"試されてる"な…」
- 「ぜっテー、自分に負けねっかんな!!」
気持ちを奮い立たせ、透析に向かえるか(自己穿刺に対峙できるか)
これも、広く「自己管理能力」に含まれるのでは、と私は思っている。
在宅血液透析を導入するにあたり、在宅血液透析を継続するにあたり
「俺に(私に)自己穿刺できるかな?」
なんて話は、ミクロの問題で
在宅血液透析患者に求められる本質的なものは
導入を希望する患者が
「絶対、自分に負けない!!」という(強い)"気持ち"を持ち続けられるかどうか。
これは簡単な話じゃない、だから私は自身の情報プラットフォームで
「在宅血液透析、最高!!」なんて言わない。
「在宅血液透析、簡単じゃないよ」とのスタンスをとっているわけ。
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