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在宅血液透析

【在宅透析と患者】「嗚呼~今日透析やりたくね~」メンタルから、「よし!透析やるか!!」強引に戻すに必要なもの

2022年10月6日

先日のスタエフLIVEに参加してくれた甥っ子が、収録中

「今日(透析)やらなきゃいけないけど…嫌だな💧(=やりたくない💧💧)」

との心境に陥った時の"メンタルコントロール"について、質問を受けた。

(33:00~)

質問を細かく分類すると、一つは

  • 「透析、やりたくない💧」との心境に陥る"頻度"

もう一つは

  • 「透析、やりたくない💧」との心境に陥った際、どうやってリカバリーするか?

まずは"頻度"について。

これは、在宅血液透析「スケジュール」の変化とともに、それこそ"変化"してきた。

2013年のHHD導入当初の透析スケジュールは、"隔日透析"(※"中二日休み"は作らない)、5時間。

"隔日"を無理やり「週当たりの透析回数」に換算すると…3.5回(2週間で7回→7÷2=3.5)。

そこから、週4回(㈪㈬㈮㈯)、5時間(※㈯のみ4時間)。

私としては、透析「時間」より、透析「回数」を増やしていきたかったので

※この辺りは、医師の説明を受けた上での患者の"好み"?私は「回数」を増やしたい"派"。

よって、そこから「2連日-休-2連日-休…」

無理やり「週当たりの透析回数」に換算すると…4.5回(2週間で9回→9÷2=4.5)。4時間

ただ、このスケジュール(週4.5回)は長続きせず※拙著『在宅血液透析患者のリアル』参照

【週4回(㈪㈬㈮㈯)4.5時間+α】が、しばらく続く。

そして、現在の

【週6回、3時間透析(非透析日㈯のみ/㈰のみ4時間透析】

に移行していく。

今では当たり前の「"連日"透析をする」ということ。

「透析が終わった、その次の日も透析を行う」ことへの

肉体的/精神的な"壁"のようなものは、あった。

その"壁"があるうちは、「嗚呼~今日も透析…やりたくない💧」メンタルへは

高頻度で陥っていたと思われます。

「"連日"透析をする」ことに抵抗がなくなったとて

㈰~㈮まで毎日、毎日透析する、現在のスケジュールとなった当初は

先述同様、これまた高頻度で「嗚呼~今日透析やりたくない💧」メンタルへ陥っていたかと。

「まだ火曜日?💧」「あと二日も?💧(木曜日透析時))といった感じ。

では、そんな「透析やだ!!!」メンタルに陥った時、陥りそうになった時

  • どうやってメンタルをリカバリーするか?(質問の二つ目)。

大、大、大前提として

透析なんて、やりたくない!!!!!

透析に対する世の中のネガティブな印象を払拭したい、そんな気持ちが出過ぎて(るように私には感じる)

「透析の4時間は、自分だけの楽しい時間💗」

などと言っている患者様のコメントを見たことあるが、そんな方々も

透析は、やりたくないでしょ?そりゃ。

透析生活に苦しみ、嫌気がさしている患者様が

「透析時間は、楽しい時間💗」

なんてコメント見聞きしたら、良い気はしない(と、思うのは私だけ?)。

ハッキリ言います、私は透析なんて、やりたくない!!!

なぜ、やってる?

しょうがないじゃん!やんなきゃ、死ぬんだから!

要は「諦め」ですよ…

「透析なんて、やりたくねー!!やんなきゃしゃーない!」

逃れようのない現実を、一旦「諦め」て、受け入れて

そこから、どうするか、どうメンタルコントロールするか、という問題。

毎日、毎日透析。1週間で非透析日は土曜日の一日だけ。

寄せては返す「嗚呼~今日透析やりたくない💧」メンタルを

「よし!透析やるか!!」に強引に戻すに必要なもの…

"(強い)気持ち"

スポーツなどで多用されるのと、同じですかね。

面白くも可笑しくもない、ありきたりの答えだか、これにつきる。

在宅血液透析では、特にこの"(強い)気持ち"が求められるか、と。

なぜなら、在宅血液透析では、自分の周囲に医療者が不在。

主治医との申し合わせで、透析スケジュールは決まっているとはいえ

当日、透析するか"スキップ"するかは、本人の気持ち次第と言っても、言い過ぎではないでしょう。

私の場合、「嗚呼~今日透析やりたくねー!」メンタルが押し寄せた時

「あっ!これ、俺、"試されてる"な…」

との思考になる。

これまたスポーツの世界の話だが、「自分に負けたくない!」とコメントするアスリートは多い。

現実逃避したくなる「弱い自分」が顔をのぞかせた時

"自分に勝てる"かどうか

加えて、私の思考の中にあるのは

「一度、たった一度でも"弱い自分"に負けたら(=甘えを認めたら)それが"クセ"になる」

この1回だけ、最後の1回、もう1回だけ…

一瞬は楽になる。だけど、それを繰り返してると

人は変わってしまう…

(引用元:🎬『梨泰院クラス』エピソード3「パク・セロイ」の言葉)

セロイのような、あんな強さは、私にはありませんが💦

毎日の透析生活で大切にしている、根っこの部分は、似てるかな、と。

在宅血液透析は「自己管理能力が求められる」とは、よく言われる。

「自己管理」

色々含意するもザックリしすぎて

本人が、具体的な行動様式に「自己管理」を落とし込めないと、意味がない。

その意味で、「嗚呼~今日透析やりたくねー!」メンタルに対し

  • 「あっ!これ、俺、"試されてる"な…」
  • 「ぜっテー、自分に負けねっかんな!!」

気持ちを奮い立たせ、透析に向かえるか(自己穿刺に対峙できるか)

これも、広く「自己管理能力」に含まれるのでは、と私は思っている。

在宅血液透析を導入するにあたり、在宅血液透析を継続するにあたり

「俺に(私に)自己穿刺できるかな?」

なんて話は、ミクロの問題で

在宅血液透析患者に求められる本質的なものは

導入を希望する患者が

「絶対、自分に負けない!!」という(強い)"気持ち"を持ち続けられるかどうか

これは簡単な話じゃない、だから私は自身の情報プラットフォームで

「在宅血液透析、最高!!」なんて言わない。

「在宅血液透析、簡単じゃないよ」とのスタンスをとっているわけ。

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