「十分な透析を行いやすい(緩徐+しっかり+こまめ)」
在宅血液透析の最大のメリットにして
(HHD非導入)患者にとって、一番実感しにくい
なんなら、HHD導入から約10年にもなる私でさえ
「実感」はしているが、その感覚を「言語化できない」
と表した私ですが💦
それでも、少しずつ言語化を試みてみようと思います。
まずは…「十分な透析を行いやすい」の"3要素"のうち
「"こまめ"に透析」
のメリット、正確には私が日々感じるポジティブな側面を
言語化してみます。
一口に「透析」といっても、大きく(※素人認識ですが…)
- "血液浄化"(溶質除去)
- "除水"(体液量管理)
にわけられる。今回はそのうちの、メリットを実感しやすい
"除水"(体液量管理)
にフォーカスしてお話を。
(緩徐+しっかり+こまめ)の中で、私が
「"こまめ"に透析」
のメリットをより実感している理由は、いわずもがな
現在の透析スケジュールが
週6回、3時間~4時間(非透析日㈯のみ、非透析日あけ㈰のみ4時間)の
「"頻回"血液透析」
を施行しているから。
ここで、参考情報。
もはや、私の"愛読書"となっている
日本透析医学会雑誌
「頻回・長時間透析の現状と展望」
『各論1』『1.透析量、水分管理』『Ⅳ.適正除水と体液量管理』の"ポイント"をご紹介↓
(a) 週あたりの総透析時間を増やす頻回・短時間透析や長時間透析は除水速度を軽減できるため、水分管理を容易にする。ドライウエイト達成、透析低血圧予防、高血圧対策などに有用である。
(引用元:日本透析医学会雑誌2019年9号(52-9)「頻回・長時間透析の現状と展望」)
(b) 除水速度が 15 mL/kg/hr(4 時間透析で体重の 6%に該当)を超えるときは、透析低血圧を避けるため頻回または長時間透析を検討する。
これを、イチ患者の実体験に置き換えてお話すると…
通院血液透析、(㈪㈬㈮)にせよ(㈫㈭㈯)にせよ
- 中1日で、約48時間
- 中2日にいたっては、約72時間
にわたって水分が体内に貯留する。
上記ご紹介した「除水速度15 mL/kg/hr」を超えないよう、安全に
指定の透析時間内(約4時間?)にDW(ドライウェイト)まで体重を落とす(=除水する)となると
どうしても、体内の体液貯留量を少なくしなければならない、つまり
殆どの透析患者様が(恐らく苦慮されているであろう)
水分制限、ひいては塩分制限を強いられる(医療者側から指導が入る)わけですよね。
それが、私の場合、毎日透析をしている、ということは
透析終了から約24時間後には、またすぐ透析をしているということ。
結果、透析中の除水量は、たった約24時間に貯留した水分"だけ"ですむわけですね。
元々、暴飲暴食しない、我ながら"優等生"、酒も飲まない
となると
日常生活で飲水量を"あえて"意識する必要は、ほぼないといっていいでしょう。
飲水制限の意識なく、普通の生活、普通の飲水をして
毎回の透析時の除水速度は、アベレージで0.4~0.6L/h。
「飲水量を気にする必要がない」
これは、頻回血液透析の"実感しやすい"メリットでしょうか。
"毎日透析をする"ことが普通、当たり前になると
"たった1日"透析をしないだけで、身体の"異変"を感じるようになる。
週唯一の非透析日㈯あけの㈰
朝起きた時に感じる「浮腫み感」
"(水分)溜まる前に除水"することが当たり前の身体にとって
軽度の「浮腫み感」も敏感に感じる(顔の浮腫み、といった目に見えるものも)。
加えて、連日透析している間は、ほぼ感じることのなかった
「喉の渇き」
を、強く感じるようになる。結果、飲水量が増える。
夜21時頃に透析をする私ですが
日曜日の夕方辺りになると、水分を欲している自分、水分を多く摂取してる自分に気づく。
"血中Naの濃度調整"を一日でも怠ると=一日でも透析をしないと
飲水過多のスパイラルに陥ってしまう。
通院血液透析患者様方の「厳しい水分制限/塩分制限の辛さ」を実感することはできませんが
連日血液透析しているからこそ
「透析をしない」というイレギュラーな状況に置かれた時の身体の変化には、敏感になる。
総じて
「"こまめ"に透析」
のメリットを実感できている、と言えるかもしれませんね。
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