ブログのネタ探しにと、Yahoo!知恵袋を覗いてみました。
いつもはほとんど見ませんし、
まして、質問を投稿したり、質問に回答したりなんて、したことありません。
不特定多数のユーザー同士によって展開されるその様は、
時に面白く、時に不快な、
実に興味深いプラットフォームです。
実際に同プラットフォームにQ&Aを投稿することはないので、
その代わり、勝手ながら当ブログで、
一部の質問に対する「一言回答」を、疑似体験してみたいと思います。
対象は、
2020年2月1日~2月29日。
執筆時点で回答受付中のものから一部をピックアップさせてもらいました。
(出典元:Yahoo!知恵袋)
Table of Contents
検索ワード❝透析❞
Q:4時間透析だと寿命は何年ですか?
A:人間の寿命なんて、分かりません。
質問者は、透析患者を持つご家族の方と推測されます。
中島義道氏の「哲学の教科書」のなかに、
私は、身体障害者の不幸を完全に認めたうえで、
彼らは人生をずしりとした重みでとらえる特権を与えられている、と確信しております。
彼らこそ、-いかに偉大なことでもー何かをなし遂げるより
「生きること」自身のほうがはるかに価値あることをわれわれに教えてくれる。
という記述があります。
健常者と比べた透析患者の平均余命は、統計データとしては、確かにあります。
その数字を見れば、落ち込むこともある。
でも、患者自身、少なくとも私は、
自分の命が「有限」であることを強く意識した上で、
未来を嘆くより、
残された人生をより善く生きるために、
一日一日を大切に、考えながら過ごしてます。
健常者だろうが、障害者だろうが、
明日どうなるかなんて、分かりません。
Q:私の姉は人工透析をしているんですが、現在進行中でしょうか?
A:Say that again please?
意味不明な投稿には、皆さん、結構当たりがキツい・・・
おそらく質問者の言わんとしてることは、
「いつまで、人工透析を続けなけばいけないのですか?」
といったところでしょうか。
この問い対し、どストレートな回答が目立ちます。
- ❝腎不全は治ることはない❞
- ❝透析は死ぬまで一生、辞めるわけにはいきません❞
まあ、その通りなんですけど・・・もっと言い方ないですかね(汗)
私は、医学の進歩を信じてますよ。
確かに、
失われた腎機能が元に戻ることはないかもしれない
一生この透析生活が続くかもしれない
でも、
医学の進歩により、
今こうして、在宅血液透析のおかげで、私のQOLは上がっています。
今後、再生医療の技術が加速度的に進歩し、
自身の細胞から❝クローン腎臓❞を作って、それを移植する、
そんな世界が来るかもしれない。
医学の進歩だけでなく、
国内の法整備も進み、
より多くのレシピエントに腎臓が提供される日が来るかもしれない。
だから私は、
いつ、臓器移植ネットワークからお声がかかっても良いように、
毎日透析して、しっかりと身体の「メンテナンス」することに注力します。
Q:コロナウイルス今流行ってますよね。人工透析してる人は気をつけた方がいいですよね。もし移ってしまったら?不安です。皆さんどう思いますか?
A:最善を尽くします。
質問者は透析患者なのでしょうか?
透析患者自身であれば、答えは分かっていると思うんですよね。
これは推測ですが、
質問者自身は、透析患者がウイルス感染しやすいことは承知していて、重症化することも知っている。
分かった上で、不安だから、同志を募ってる、って感じですか。
そのことを知ってか知らずか、不安を煽るような回答が多く見受けられます。
同じ患者の目線で物事を考え、情報を発信する
そこにこのブログのオリジナリティがあると思っておりますので、
今後も、患者目線で、より多くの方にとって有益な情報を発信していきたいと思います。
Q:コロナにしてもインフルエンザにしても、高血圧だったり腎臓病だったりの基礎疾患があると危ないとききますが、それはなぜですか?
A:こちらをご参照下さい↓
透析患者がウイルス感染すると、なぜ重篤な状態につながる可能性が高いのか?我々透析患者自身が知らなければいけないこと
検索ワード❝腎❞and❝移植❞
Q:私の姉は2年前、母が腎臓を貰い生体腎移植をしました。臓器移植をして免疫抑制剤を飲んでる人が新型コロナに感染したらどうなりますか?
A:こちらをご参照下さい↓
腎臓移植患者がウイルス感染すると、なぜ重篤な状態につながる可能性が高いのか?腎移植患者自身が知らなければいけないこと
まとめ
冒頭に書きましたが、
私自身は、Yahoo!知恵袋に限らず、
ソーシャルメディアに疑問を投げたり、メディア上の問いに対する回答を投げたりは、しません。
どこか思考がまだアナログなんでしょうね。
ただ、特に病気を抱えている方々は、その苦しみや不安から、
自分の殻に閉じこもって、他者とのリアルなコミュニケーションが億劫になることも。
そんな方々が、ソーシャルメディアに救いを求めるのでしょうか。
不特定多数の方の情報を見聞きすることは、諸刃の剣でもあると思います。
気持ちの落としどころを見つけるヒントになるかもしれませんし、
情報過多により、かえって不安が増すことも。
これらSNSとは一線を画す意味でも、
患者目線の、リアルでライブ感のある情報を、
これから一つでも多く投稿していきたいと思います。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。