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メリット/デメリット 在宅血液透析

【在宅透析のメリット・デメリット】体調不良時に在宅血液透析施行するか否かを、どう判断するか

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私、今年に入って

身体の疲労が"胃腸"に現れるようです。

症状は、発熱なく

胃のムカつき、膨満感といったところでしょうか。

在宅血液透析において

血液透析前に気分不快がある時

その日の透析を施行するか否か

施行するにしても、透析時間を如何ほどにするか

判断に迷う時、あるかと思います。

管理医療施設は24時間、問い合わせに対応してくれる体制にはありますが

在宅血液透析導入して8年弱ともなると

「ここは主治医の判断が必要か、ここは自分で判断できるか」

との判別は、多少出来るようになります。

そこで今回は、私がこれまで体調不良時

自宅で血液透析を行うか否かを、どのように判断してきたか

その経験談をご紹介しようと思います。

注意!!

体調に異変を感じたら

都度、主治医に確認・相談するのが"定石"だと思います。

判断に少しでも迷いが生じているのであれば

必ず主治医に相談して下さい。

【在宅透析のメリット・デメリット】体調不良時に在宅血液透析施行するか否かを、どう判断するか

血液透析を行うべきではない、と思われる体調不良(経験則)

HHD導入8年弱の間に

39℃を超す高熱下で、在宅で血液透析を行ったことが、一度だけあります。

詳細は、下記ブログ記事をご参照頂けたら幸いなのですが👇

  • その前日に透析を行っていないこと
  • 翌日に体調が回復するという確証はないこと

との理由から、結果、2hという短時間ではありましたが

血液透析を施行しました。(事前の主治医への相談済み)

高熱による意識朦朧下での自己穿刺

やはり手元が狂い、3度の穿刺ミス。

自分の感覚としては、身体がしんどいので

「刺し急いで」しまった印象があります。

あの時の透析時間2hは、とても長く感じました。

気を失うのが怖いので眠るわけにもいかず

息は絶え絶え、体中は火照るわ、頭は朦朧とするわ…

当時を振り返ってみると

39℃を超す高熱下では、やはり血液透析施行は避けるべきだった

と、今は反省しております。

在宅血液透析というのは、いうまでもなく

医療従事者がいない状況下で、患者自ら血液透析を行うということ。

"リスクが存在することを承知で、そのリスクをあえて負う必要性はない"

これは、在宅血液透析患者の原理原則であると、私は思います。

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私が、多少の体調不良時でも血液透析を行う理由

とは言ったものの

現在の私は、多少の体調不良時では血液透析を行います。

その理由を大きくわけると…

  • 翌日に血液透析を行えるという、確実性がないこと
  • 翌日に血液透析を行えた場合、透析時間が長くなること

上記ご紹介したブログでは

体調不良時にあえてリスクを背負ってまで、

その日に透析する必要は、基本的にはないのです。

元々透析日であった日が体調不良で、その日の透析をスキップしても、

翌日透析をすればいい。

場合によっては、

前日分を少しカバーする意味で、時間長めに透析を行うことも出来るのです。

と述べましたが

最近になって「時間長めに透析を行うこと」が少々億劫になってきまして…

"連日血液透析3時間"で身体が慣れてしまっているので

非透析日(土曜日)翌日日曜日の"4h透析"が、非常に長く感じられる今日この頃。

「体調不良時にあえてリスクを背負ってまで、その日に透析する必要は、基本的にはない」

このことは間違いないのですが

各種の体調変化・体調不良を経験してくると

リスクを負っても大丈夫な"リスク"というものが、分かってきます。

こう思えるようになった背景には

日本透析医学会雑誌

こちらを読んで勉強したことが挙げられます。

ここで述べられている内容を一部引用させて頂くと…

透析中の溶質濃度は指数関数的に低下するため透析前半の除去効率は高い。

このため頻回透析では溶質の総除去量は週あたり総治療時間のわりに多くなる。

特に尿素のような小分子は、透析性が良好でかつ体液隔壁間移動抵抗も小さいため、

頻回透析による効率は最も高まる。

(引用元:「頻回・長時間透析の現状と展望」)

これを読むと

先にご紹介した、39℃の高熱下での血液透析施行時

相談した主治医が仰った

「前日透析していないので、出来れば2hでも透析やったほうがよい。やれば翌日は透析しなくてもよい。」

との指示に合点がいく。

現在の私が、多少の体調不良時でも血液透析を行う理由として

  • 翌日に血液透析を行えるという、確実性がないこと
  • 翌日に血液透析を行えた場合、透析時間が長くなること

を挙げましたが、そこには

たった2hの血液透析でも、尿素のような小分子の溶質は十分除去できる

との心的担保があるから、とも言えます。

もちろん、同参考文献には

Pは複数の隔壁間移動があると想定され、

十分な除去量を達成するためには頻回であっても1回3時間は必要である。

(中略)

隔壁間移動抵抗のある中分子物質(β₂M など)、

分布スペースの大きな溶質(Pなど)は、

長時間透析で深部区画からの除去が増え総除去量は多くなる。

(引用元:「頻回・長時間透析の現状と展望」)

とも述べられていることから

「血液透析は2時間行っていれば十分!!」

ということではないことは、理解しておりますが

3時間以上の血液透析は、体調が回復し万全の状態になってから

いつでも(何時間でも)できる。

これも心的担保になっています。

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まとめ

話を冒頭に戻すと

昨日、胃のムカつき、膨満感といった気分不快があった私ですが

血液透析をスキップするという選択肢は頭にはなく

「じゃあ、2時間だけやろ!」

と、シンプルに決断、判断することが出来ました。

プライミングから自己穿刺、透析後の後片付け等を行う必要のあるHHDの場合

"たかが2時間、されど2時間"

であることは確かではありますが

「いつでも何時間でもできる」という

在宅血液透析のベーシックなメリットに加えて

「少なくとも2時間やれば、急場はしのげる」という

"心的担保"を持てていることは、非常に

今後、HHD生活を継続していく上では有意義なことかと、思います。

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

重ねての注意!!

体調に異変を感じたら

都度、主治医に確認・相談するのが"定石"だと思います。

判断に少しでも迷いが生じているのであれば

必ず主治医に相談して下さい。

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