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腎臓移植

【腎移植の時期】献腎移植、理想のタイミング(※自分でどうこうできる話でないこと、承知の上で)

2022年9月22日

在宅血液透析をしながら、献腎移植を待つ身としては

「一日でも早く、献腎移植したい!」

だけど

「正直、今は困る…」

なんとももどかしい、というお話をしました。

「じゃあ、いつがイイんだ?」

母のがん闘病の話は別として

日本臓器移植ネットワークに登録してから、献腎移植待機者の1人として

漠然とではあるが

「献腎移植、○○頃、順番が回ってきたら"理想"」

みたいなことは、考えたりするもの。

献腎移植の順番なんて

患者サイドでは、どうすることもできない案件である、と知りつつも…。

献腎移植、理想のタイミング

やはり、「移植腎廃絶」「透析再導入」を想定する

"理想のタイミング"を考える時、私はどうしても

献腎移植による移植腎が「廃絶」することも想定して考える。

なぜなら、一度腎移植手術(生体腎移植手術)をし

腎移植を"1サイクル"経験しているから。

献腎移植による移植腎が「廃絶」する、ということは

再び、透析生活へ戻ることを意味する。

「透析を意識する(イメージする)」

自分が腎保存期で施行した"一度目"の腎移植期(2002年の生体腎移植)には

できなかったこと。

「(透析を)イメージはしてる」

頭では思っても、口では言えても

経験して"いない"ことを、リアルにイメージすることは容易ではない。

幸か不幸か、私は一度目の移植腎が廃絶し、現在「透析(血液透析)を実体験している。

「在宅」血液透析ではあるが、「透析」を実体験している。

「在宅」血液透析を実体験しているからこそ

一方で、「通院」血液透析の過酷さを、強く想像させられる。

「腎移植を受けられる」

この言葉、この事実から、私には"キラキラしたモノ"が描きにくい理由は、ここにある。

  • 献腎移植手術そのもの
  • 献腎移植手術「後」
  • 献腎移植手術後、移植腎廃絶
  • 移植腎廃絶後の「透析再導入」

これらに含意される「明・暗」を出来る限り想定した上で

「献腎移植、○○頃、順番が回ってきたら"理想"」

といったことを、漠然と考えるわけ。

シンプルに"適切な"「透析再導入」時期を考えると…

さて、実際にシュミレーションしてみましょう。

現在の献腎移植"平均待機期間"は、5,382.0日(約14年9ヶ月)

(参照:公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク

在宅血液透析導入とほぼ同時期に、日本臓器移植ネットワークに登録。

2022年9月現在で、丸9年が経過。

上記"平均待機期間"によれば(約15年とすると)

あと約6年は待機する計算に。

"教科書通り"なら、だいたい60歳手前。

「ちょっと、早いな…」

正直な感想。

繰り返しになるが、私は腎移植を"1サイクル"経験している。

よって、腎移植に夢見ることなく、ある意味、現実的な考えになりがち。

"考えがち"、つまり移植腎が機能する期間を、「約10年」と想定する。

60歳手前で献腎移植、その約10年後、70歳手前で「透析再導入」。

70歳を目前に、再び「在宅血液透析」を「再導入」できるか?という問題。

80歳を人生の終焉と仮定すると

残り10年強を、「通院」血液透析、当然の「週3回、約4時間透析」で過ごす…

ちょっと考えたくないシナリオだ。(現在、実際に標準血液透析施行されている患者様、すみません)

※勿論その間、今より、通院での「頻回・長時間透析」が施行しやすい環境になることも想定される。

では、"60歳手前"にプラス「5年」加算するとどうか。

まあ、あまり変わり映えしないようにも思えるが

一方で、医学の進歩の「5年」は、決して短くはない、かと。

"人工腎臓"

2021年9月、米国から"朗報"が届いた。

"The Kidney Project successfully tests a prototype bioartificial kidney"

(画像転用元:UCSF School of Pharmacy

日本で紹介されたツイートは、こちら↓

この"埋め込み式"人工腎臓が、臨床で使用可能となれば

多くの透析患者が、透析から解放される…

献腎廃絶後、透析「再導入」となる時期が、1年でも2年でも先延ばしできれば

「夢」が「現実」となり

「在宅血液透析、再導入できるか?」

などの心配をする必要は、なくなる。

「もう一度、走りたい!」マスターズ陸上を考えると…

病気でも、人生(腎生)を善く生きる。

20代前半まで、アスリートの端くれとしてスポーツ、特に陸上競技に注力してきた私。

病気により"捨てた"スポーツを「する喜び」を

献腎移植した暁には、再び味わいたい!

「マスターズ陸上に、挑戦したい!」

アスリートの端くれとしてスポーツ、陸上競技に真摯に向き合ってきたからこそわかる。

「競技スポーツをすることは、そう簡単ではない」

全く運動していない人間が、「ただ走る」ために、どれだけのトレーニングが必要か、知っている。

全く運動していない「高齢者」が、「ただ走る」ために、どれだけのトレーニングが必要か

正直、想像がつかない💦

現時点で想像できるのは

「(トレーニング)始めるには、(年齢が)早ければ早い方が良い?」

ということ。

となると、上述とは「逆」

献腎移植の時期は、やや前倒しの方が良い、ということになろう。

結局、答えは出ず

あれやこれや考えても、結局話は"原則論"に戻る。

「献腎移植のタイミング、自分でどうこうできる話でない」

献腎移植の「吉報」が入ったとしても

そのオファーを一発OKするか(できるか)、という問題もある。

提供された腎臓の性別、年齢、血液型

オファー時点での自身の体調、自身を取り巻く環境等

本来、熟慮したいところだが、そうそう悠長にもしていらない、と聞く。

「献腎移植、○○頃、順番が回ってきたら"理想"」

考える事自体は、まあ楽しいが…

現実問題として、私がやれるのは

「来るべき日=献腎移植手術日」を万全の状態で、つまり

全身状態がより良い状態で臨めるように

※あくまで「頻回血液透析」が、標準血液透析より、全身状態を良い状態に維持できる"可能性がある"、と"私は"考えている、ということ。

在宅での頻回血液透析を、粛々と施行することだけ。

さて、今夜も透析、頑張りましょう!

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