
月1回の「在宅血液透析外来」へ行ってまいりましたので
その報告を致します。
2025年5月、在宅血液透析外来報告です。
いつものように、血液検査の結果報告から参ります。



※先月(2025年4月)在宅血液透析外来報告は下記動画参照👇

次回の検体は"最良の日"のもので
前回高めにでたリンでしたが(7.2)、平常は値(私にとっての)に戻りました。
今回「血清抽出」は安全にやりましたから。
(※採血した検体を遠心分離機で血清と血球に分離。提出用の血清抽出時、少しでも血球が混入すると、検査数値が乱れる恐れあり)
ただ先生としては原因はそれと限定せず、腸管の働きは"ゆらぎ"があるので(※先生は"ゆらぎ"という表現は使っていない)
リン吸収が常に一定ではない、たまたま前回は高い値になった、という可能性もある、とのこと。
そこで?
来月の検体は"最良の日"のものを提出してはどうか、という話に。
リンの値、前回の「7.2」にせよ今回の「6.1」にせよ
先生曰く、私の"ノーマル"な状態を表しているわけではない、と。
私にとっては、土曜日を除き毎日透析をしている日常が"ノーマル"であるとすると
非透析日である土曜日明けの日曜日というのは"非ノーマル"。
言い方を変えると、一番血が"汚い"状態。
そこで、来月は逆に一番血が"キレイな"状態の検体を提出してみたら、ということに。
つまり、非透析日である土曜日明けの日曜日から金曜日までの6日連続で透析している私なので
金曜日の透析開始時に採った検体が「一番キレイな状態の検体」といえる。
もっとも医師としては、患者の「最悪の状態」を把握することは非常に重要なこと。
そこで、一番"汚い"検体と一番"キレイな"検体、月替わりで提出したら、との提案を頂きました。
約12年の在宅血液透析生活の中で「一番キレイな検体」を提出、検査したことがないわけではないですが
情報のブラッシュアップということで、来月は「一番キレイな検体」を提出してみようかと思ってます。
肌用塗り薬の件(厚労省『後発医薬品のある先発医薬品(長期収載品)の選定療養について』の"弊害")
患者のみなさまへ
令和6年10月から後発医薬品(ジェネリック医薬品)があるお薬で、先発医薬品の処方を希望される場合は、特別の料金をお支払いいただきます。
(厚労省HPより)
昨年の10月から、(言葉を選ばずに申し上げると)
医師から処方された薬が薬局で"後発薬"へ「半強制的」に変更されています。
私も例外なく、現在処方されているほぼ全ての薬がジェネリック医薬品に代わり、それらを服用・使用しています。
変更以降、内服薬に関しては全く問題は生じていないのですが
肌の保湿用に処方されている「ヘパリン類似物質」については、なかなか苦戦しています。
長年使用してきたヘパリン類似物質は「ヒルドイドローション0.3%(マルホ)」、剤型は「ローション剤」。

この「ヘパリン類似物質」の「ローション剤」として薬局で出された後発薬が
商品名:ヘパリン類似物質ローション0.3%「YD」/メーカー:株式会社陽進堂

主成分「ヘパリン類似物質」剤型「ローション」ということで、同じといえば同じなのですが…
「ヒルロイドローション」に比べて、液体の粘性が段違いに低い
つまり"塗りやすい"、しかし
皮膚の"バリア感"が圧倒的に低下したのです。
ヘパリン類似物質には、粘性の違いにより
ローション<クリーム<軟膏
の三段階あるとのことだったので
次に"真ん中"の「クリーム」タイプを処方してもらいました。
商品名:ヘパリン類似物質クリーム0.3%「日医工」/メーカー:日医工株式会社

商品名:ヘパリン類似物質ローション0.3%「YD」よりは、皮膚のバリア感があって断然良い。
"断然良い"のだけど「ヒルロイドローション」には、どうしても劣る(時々痒みが出る)。
そうして迎えた先月、薬局窓口で出されたのが
商品名:ヒルロイドクリーム0.3%/メーカー:マルホ株式会社

前回出された薬(商品名:ヘパリン類似物質クリーム0.3%「日医工」/メーカー:日医工株式会社)とは、見た目が明らかに違う。
しかし、医師の処方は変わっていない、且つ店頭の薬剤師からの説明もないので「パッケージが変わったのかな」と
つまり薬局店頭で渡された時点で、当該薬の私の認識は当然前回同様「商品名:ヘパリン類似物質クリーム0.3%「日医工」/メーカー:日医工株式会社」
ところが使用してみると、粘性がかなり強く、使用感がまるで違う、正直塗った後に不快感すら感じる。
とはいえ「商品名:ヘパリン類似物質クリーム0.3%「日医工」/メーカー:日医工株式会社」と思っている私ですから
違和感ありつつも数日使用を続けていました。
が、流石に限界。
塗布後数時間経過すると皮膚に赤みが出て、痒みも誘発。
時に就寝時間帯なので、これじゃとても寝れない。
「これはおかしい!」を流石に思い(※気づくの遅いですが💦)当該薬を見てみると、先述したように
商品名:ヒルロイドクリーム0.3%/メーカー:マルホ株式会社
医師の処方は変わっていないものの、手にした薬剤が異なっていたことに気づくわけです。
「どういうこと!?」
過ぎたことは仕方ないとして、私としては次回以降は元に戻してもらえるのか、つまり
商品名:ヘパリン類似物質クリーム0.3%「日医工」/メーカー:日医工株式会社

これを出してもらえるのか、という点を薬局に問い合わせました。
結論からいうと、ヒルロイドローションよりは劣るが現状ベターと感じていた「商品名:ヘパリン類似物質クリーム0.3%「日医工」/メーカー:日医工株式会社」は
メーカー都合で薬局には入ってこない、とのこと。
前回の薬局窓口で、その前の薬と異なる旨の案内が薬剤師からなかった点はお詫びされつつ
上記理由につき、「ヘパリン類似物質クリーム」の「先発薬」である
商品名:ヒルロイドクリーム0.3%/メーカー:マルホ株式会社

を出したのだ、と。
しかし、後発薬より先発薬の方が常に優れてる、ということにはならず
患者サイドからしたら、実際使用してどうなのか、が問題。
私の身体には「ヘパリン類似物質クリーム」の場合、先発薬は合わなかったわけです。
さてさて、どうしたもんか…
薬局への電話問い合わせの際、担当の薬剤師から
「ヒルロイド"ソフト"、というのがあるので、それを試したらどうか?」と。
ということで、今回の外来では医師より
薬局窓口での"特別な料金"負担止む無し、"私的NO.1"「ヒルドイドローション」と
薬剤師推薦「ヒルドイドソフト軟膏」
お試し「半々」で処方してもらいました。
メーカーHPによると「ヒルドイドソフト軟膏」は「ヒルロイドクリーム」より粘性高そうですけど…

「ヒルドイドソフト軟膏」が私の肌に合えば良いのですが、
仮に合ったとしても、所詮当該薬は「先発薬」の部類なので、当然「後発薬」もあるでしょうから
遅かれ早かれ当該薬「ヘパリン類似物質軟膏」の「後発薬」を使用せざるを得ない状況になる可能性は大いにあり。
正直、半ば諦めムード
「"特別な料金"窓口支払い止む無し」で"愛しの"「ヒルドイドローション」を処方してもらう方向になるかな、と思ってます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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