月1回の「在宅血液透析外来」へ行ってまいりましたので
その報告を致します。
※先月(2023年11月)在宅血液透析外来報告は下記動画参照👇
Table of Contents
高血圧への対処(アジルバ"効きすぎ"?)
先々月、先月に引き続き、この1カ月も「高血圧」に振り回されました。
先月外来時処方された、「カルシウム(Ca)拮抗薬」カルブロックのジェネリック薬「アゼルニジピン」が身体に合わず
「アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬」のアジルバに変更したことまでは、前回お話しました。
これで落ち着くと思いきや、実はこれで終わりませんでした。
「アゼルニジピン」から「アジルバ」に変えて"薬疹が消え"、血圧も下がったことは良かったのですが
アジルバが"効きすぎる"=血圧が"下がり過ぎる"
という、別の問題が生じました。
朝の血圧がとりわけ高いため、服用は、透析後ではありますが、就寝前。
就寝前のアジルバ服用で、懸案だった朝の血圧が下がったことは、まこと良いことなのですが
(それと引き換えに)夜の透析中の血圧が"下がり過ぎて"しまったのです。
正確には
透析前時点で既に上の血圧は低め
除水速度は、ことさら早いというわけではないにも関わらず
透析後半ならいざ知らず
透析半ば時点で既に、上の血圧が100を切る状態(警報対象)。
時は、12月1日㈮(アジルバ服用開始したのが11月28日㈫深夜から)。
この日は、透析開始前直後から血圧は、警報発報対象の「99」。当然、除水は自動停止。
30分おきにバイタル測定し、様子見ながら慎重に除水を再開する、
という対処自体には、個人的に全く問題はないのですが
「いずれにせよ、これからどうします?」
ということを早急に確認しなければ、と
21時半ではありましたが、主治医に電話にて、指示を仰ぐことに。
その時点での主治医の指示としては…
- 一旦止まっている除水を、血圧回復を待って再開してもいいが、場合によってはこの日は除水無しでもよい
- 「アジルバ」は一旦休止(少なくとも、薬が抜けきる2~3日は休止)
- 処方されているのが「20mg」なので、「半錠=10mg」服用も視野に入れつつも、まずは血圧の回復(上昇)を待ち、除水は血圧の様子を見ながら行う(結果としてDWより残し気味止む無し)
というもの。
その日の就寝前から「アジルバ」服用休止
さて、その後の動きですが…
翌日の透析から"透析中の"血圧は落ち着いてきたものの
数日もすれば、また元の状態、つまり
朝の血圧が"高すぎ状態"に。透析時の血圧も"そこそこ高い"。
ということで、12月6日㈬にクリニックに連絡、折り電は20時半頃、主治医よりあり。
主治医の指示としては…
- 薬(アジルバ)は服用せず(=アジルバ半錠服用の話も、なし)
- 血圧回復のために"残し気味"だった除水を、少しずつ増やしていく(=透析後体重を下げる)
- それでも血圧が高い、特に朝の血圧が高い状態が続けば、再度連絡するように
とのこと。
さてさて、その後の動きですが…
血圧、下がりません=依然として高いまま。
そこで12月18日㈪にクリニックに連絡。そこでの指示は…
- "遠隔"での診療では、なかなかわからない部分もある
- この週の金曜日に「12月在宅血液透析外来」を予定しているが、前倒しで翌㈫に、クリニックに来るように
とのことでした。まあ、しょうがないでしょうね。
12月19日㈫、前倒しした外来診療では、通常診察に加えて
再度(先々月以来?)「心胸比」測定と、「hANP」測定のための採血を実施(※「hANP」の結果は後日)。
指示としては…
- 「心胸比」の結果も踏まえ、DWを再設定(落とし気味)
- アジルバ"10mg"を、就寝前に服用
- アジルバ"10mg"服用で血圧が下がり切らない場合を想定し、カルシウム(Ca)拮抗薬「コニール」2mg処方
というものでした。
さてさてさて、その後ですが…
アジルバ"10mg"でも、私の身体には"効きすぎ"てるようです。
アジルバ"20mg"の時と、基本的な動きは同じ。つまり
朝の血圧の値は下がり、その点まこと良いのですが
それと引き換えに、夜の透析中の血圧が下がりすぎてしまい(最高血圧下限警報発報)
思うような除水が行えていない、ということ。
とは言いましたが、この数回の透析で
透析中の血圧が、なんとか持ちこたえて
そこそこの量、除水できた日もある。
なかなか、素人には判断が難しいところ。
「透析中の血圧が下がり過ぎ=思うような除水ができない」
この状態に、完全に振り切ってしまったら、また主治医に相談しようかと思ってます。
2023年12月29日追記
28日㈭夕方に、主治医と連絡がとれました。指示としては…
・薬はそのまま(=アジルバ10mg)で
・DWを1kg上げる
理由としては…
・アジルバのその量(=10mg)で、朝の血圧が下がっていれば、薬の量も種類も、変えたり加えたり必要はない
・先の外来時測定した「hANP」の値が(前回数値より更に)"低かった"
→引きすぎ?体内の水分はもう少し残した方が良い→脱水状態より、すこし残し気味くらいの方が、在宅では安全
・→結果、DWを、外来時設定した値より1kg上げることとする
というものでした。
引き続き、経過見ながら「安全運転」でまいります。
ということで、「在宅血液透析外来報告(12月)」を終わります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
自著『在宅血液透析患者のリアルー導入から8年、透析回数2000回までの軌跡』
Amazonストアにて、絶賛発売中!!
【価格】
Kindle版:¥350(Kindle Unlimited会員:¥0)/ペーパーバック:¥825
英語翻訳版『Reality of Home HemoDialysis』
【価格】
Kindle版:¥540(Kindle Unlimited会員:¥0)