情報発信を"生業"とした場合
- 「同業他社」の動向を注視すべきか
- "我が道"を進むべきか
YouTube運営の成否について、かつて中田敦彦氏は
「(動画が)回るものをやる」/「(動画が)回らないものは、やらない」
と、シンプルにして明快な"戦術"を仰っていた。
今の世の中、プロアマ問わず、発信する情報のジャンルは、種々雑多。
「(YouTube動画が)回るジャンル/回らないジャンル」
という言い方があるように、YouTube初心者に向けたアドバイスとして
「ご自身が発信"したい"ジャンルでなく、(動画が)回るジャンルを選べ」
と指南する方も多い。
在宅血液透析及び腎移植に関し、それを経験した患者目線のLIVE感ある情報を発信する
現実を受け入れ、
自分としっかり向き合う。
「善く生きる」ことの意味を
問い続ける旅の途中で、
出会うであろう全ての人が、
善く生き、
悔いのない人生を送るための、
一助となる。
上記理念のもと、現在の情報発信活動をする私にとって
「ご自身が発信"したい"ジャンルでなく、(動画が)回るジャンルを選べ」
は、本末転倒も甚だしい、と思ってしまう。
が、現実は、そう甘くはない。
現在の活動、ここでは「YouTube」に焦点をあてると
ハッキリ言って、苦戦している。
「医療系」領域内では、"惨敗"だ…
「(動画が)回るジャンル(テーマ)」は、それすなわち
「視聴者が求めているジャンル(テーマ)」
「医療系」特に、"患者系"YouTubeに視聴者が求めているジャンル(テーマ)はなにか?
(隅々までリサーチしたわけではないが…)
視聴者は、コンテンツに"物語"を求めているようだ。
そしてその"物語"は「愛」「絆」で紡がれた「美談」であることを求めているようだ。
言い換えれば
"物語"ですらない、「現状報告」「(単なる)事実描写」では
視聴者には、全く見向きをされない。
患者が「美談」を語ることに、私は全く否定的感情は、ない。
なぜなら、世の中"が"、「美談」を求めているのだから。
現在は一旦距離を置いている「Twitter」界隈を覗けば
世の中の大多数(※Twitter民も所詮一部であるが…)は、"感動屋さん"が多く
いとも簡単に、「涙が止まらな」くなったり、「勇気を貰っ」たりする。
そんな彼等、視聴者が求めているジャンル(テーマ)は?
答えは単純明快、「美談」だ。
「苦戦してる?じゃあ、お前も「美談」語ればいいじゃん!」
私はそれは、できない。なぜなら
私自身が、イチ視聴者の立場で「美談」を求めていいないから(というか、ぶっちゃけ苦手)。
自分が苦手な"球種"は投げられない。
"ど真ん中ストレート"
移植腎廃絶患者として、現在、在宅血液透析患者として
経験してきたこと、経験していることを
(ガリレオ先生に言わせると)「愛」などという
非論理的要素で飾られたストーリーの体(てい)にして語ることは、できない。
嫌いだから("嫌い"と言ってしまった💦)。
とはいえ
目の前の闘いで惨敗を強いられている現状から
「ないものねだり」したくもなる…
私にとっての、現在の情報発信活動は、ある意味ビジネス。
ビジネスして成り立たせるため、勝ち筋を見出すには
思考の柔軟性、"臭いもの"にも手を出していかなければいけないことは、わかっているが…
ん~、悩ましい…
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