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【医療情報とネット社会】巷に溢れる"誤った医療情報"どう対処する?~《患者系ブロガー》の戯言~

media, social,

先日、ある現役医師から下記のような

"医療情報を取り巻くネット社会の現状"に警鐘を鳴らすようなツイートがございました。

先生も余程、現状を憂いていらっしゃるのでしょう。

下記にあるように、"意見公募"するに至ったわけです。

内科医タケオこと大武陽一先生は、私が現在

「在宅血液透析」及び「腎移植」に関する患者目線でのライブ感ある情報の発信活動する上で

幾度となく貴重なアドバイスや"気づき"を与えて下さってくれている方です。

そんな先生の、少しでもお力になれればということで

今回、私なりの考えを記事にしようと思った次第です。

注意!!

これから述べる内容は、あくまでフィクション、素人の戯言。

当然そこに、法的根拠はございませんし

正しい理論構成にもなっていない部分、多々あるかと思います。

ただ、このフィクションの中から、専門家の方々が

専門的施策を立案する際の一材料程度にでもなれば、と。

この点十分ご留意された上で、ご参照下さい。

【医療情報とネット社会】巷に溢れる"誤った医療情報"どう対処する?

"風説の流布"は無くならない

内科医タケオ先生が仰る

「(巷に溢れる)誤った医学情報をどうにかしたい」そこには

素人が誤った医療情報に惑わされることなく、正しい医療情報のみを拠り所にしてもらいたい

との思いが含意されているのではと、勝手ながら推察してます。

ただ、残念ながら物事には

こちらがコントロール出来ることと、コントロール出来ないこととが、ある。

文字通りの「風説の流布」は、有価証券の価格を変動させる目的で、虚偽の情報を流すこと。

同行為は、金融商品取引法を根拠とした、れっきとした"犯罪行為"なので取り締まれるものの

そうでない、いわばフェイクニュースの類のものを、権威が制限をかけることは許されない。

医療情報の領域に限らず、世の中から"風説の流布"は無くならない

なぜか?

こちらが「誤った」と定義するモノを、「正しい」と定義する人間にとって

それは「誤った」モノではないから。このことの当然の帰結として

「(巷に溢れる)誤った医学情報をどうにかしたい」との思いは

"相手方"も同様のことを考え行動している、ということ。

この現実を甘受することから思考しないといけない。

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"陣取り合戦"

変えられ得ぬ「正」「偽」構造、なにで勝敗が決するか、それは言うなれば

"陣取り合戦"、つまり

多くの"信者"(※ここでいう"信者"は宗教的意味を含まない、当該情報を"信じる人"を指す)を

如何に獲得していくか。

内科医タケオ先生陣営を、一先ずここでは「正」とすると

先生が憂いている現在の状況では、数の上では圧倒的に

「偽」の信者数が多いのではないでしょうか。

その理由は

  • 情報の「出どころ」の問題と
  • 情報の「受け手」の問題が

当然のことながら、ある。

昨今、テレビ業界が勢いを失ったと言われるが、未だ"マス"メディアに君臨していることは事実。

そこから「偽」の情報が発信されれば、多くの聴衆にそれはリーチする。

テレビはエンターテインメント

視聴率を獲得するために、作り手側は視聴者にとってより刺激的で、時に不安を煽動するような装飾を

情報が「偽」と分かっていても、というか自分達が「正」と思う情報に、付加する。

そのエンターテインメント性に惹きつけられる形で

当該情報の受け手の多くは、それを「正」と認識する。

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"お医者様"という権威の壁

私はSNSを初めて、まだ日が浅い。

SNSの世界を、この短い間ではあるが当事者として入り込み体験することで分かったことは

現状、非常に多くの医療従事者の方々が、自らが「正」とする情報を発信してらっしゃる。
(私が目にする医療従事者の方々は、全体の内のごく一部ですが…)

医療専門家同士の繋がりを目的とする情報発信もあれば

医療専門家が医療の"素人"へ向けた情報発信も、ある。

専門家同士の繋がりを目的として発信された情報であっても、SNS上では素人も知ることはできる。

が、多くの場合、理解不能である、それは当然。

では、専門家が素人へ向け発信した情報は、どうだろうか。

個人的印象としてお話させて頂くとすれば

専門家の方々が持つ「レベル」に対する認識が、実態と大きく乖離している印象を受ける
(全部が全部ではないが…)。

つまり

医療専門家の方々が素人向けに「レベル」を下げ、「理解し易い」表現方法で発信した情報であっても

実際、多くの素人にはやはり「レベル」は高く、「理解し難い」表現方法である、ということ。

医師になるような方々は、やはり"脳力"が高い、所謂、高スペックな方が多いでしょう。

そりゃ当然ですよね、医師になるため難関高校、難関大学入学という壁を突破してるわけです。

大学医学部入学後も高度な医療専門知識をたゆまぬ努力で己の血肉とし

臨床では日々、人の死と向き合ってらっしゃるわけですから。

そんな先生方の考える「平易なレベル」と、ごくごく一般素人の「平易なレベル」とには

大きな乖離が生じるのは、当然です。結果、一般素人にとっては

"お医者様は神様"とのメンタルブロックは、なかなか拭えず

医師が発信する情報は相変わらず「難解なものである」との前提で

なかなか多くの層にリーチしないのではないか。

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キーパーソンは《患者系ブロガー》

現時点で

マスメディアという、大口視聴者に情報をリーチさせる術を持つ「偽」陣営に

信者数では圧倒的に水をあけられている(ように見える)「正」陣営。

加えて、先述したように、多くの視聴者(素人)が抱く

「お医者様は神様です」

とのメンタルブロックを崩すことは、容易ではない。

この状況下で、私がキーパーソンと考える存在、それは

"患者系ブロガー"

です。

※ここで言う"患者系ブロガー"とは

自身患者であり且つ

SNS上で、自身の経験談を中心とした情報発信活動をする方々全般をさします。

今や、個人が発信メディアを持つ時代。

私を含め、素人でありながら患者の立場で、それぞれの抱える疾患について

医療情報を発信する方々が増えてきている。

医療従事者ではない、患者だからこそ発信できる情報は、ある

私もそこに一定の社会的な意味があるとの信念で、現在、情報発信活動を行っている。

一方で

患者とはいえ、素人が医療情報を発信することのリスクは、ある。

その点は、内科医タケオ先生も、stand.fmで仰っている。

患者にとっては、自分の症状・自分の病状が、個人的な体験として全てに感じる

その経験は、限られた経験である

医療の専門家はプロとして、病気と対峙した時に見える道筋を複数把握している。

一方、病気を患い悩みを抱えてしまった患者さんは
(ここでは上記《患者系ブロガー》ではない、"普通の"患者さん)

病気と対峙した時の視野が狭くなり、先の道筋も見えてこない。

そんな患者が、限られた経験を全てとする《患者系ブロガー》へ助けを求めた場合

限られた道筋しか提示できない恐れがある。

それは、非常に危険なことです。

それでもなお、私は

少しでも陣を獲得する手段として、「正」の医療従事者陣営は

見方によっては、医療の領域にとって危険な存在となりうる《患者系ブロガー》を

上手く利用したらどうだろうか、と考えます。

ここは"陣取り合戦"。

既存の布陣

方やテレビというマスメディアを要し

加えて今やテレビを凌ぐ影響力を保持するYouTubeを介して情報発信する「偽」陣営

方やYouTube、Twitter、ブログといったプラットフォームを有するも

現状はさながら"白兵戦"を様相の「正」陣営。

※2021年1月13日現在、内科医タケオ先生の下記ツイート。この敵陣への単独突破がどうでるか…

この"白兵戦"を、プロの医療従事者のみの戦力に固執せず

《患者系ブロガー》を要員配置させる。

現在の私がそうであるが、《患者系ブロガー》は「正」陣営の医師や他の医療従事者と

TwitterはじめとしたSNSで、一定の繋がりは保持しているのではないか。

※"逆もまた真なり"ではあるが…

このことはつまり

医療従事者側は《患者系ブロガー》の動向をチェックできる体制にある、ということ。

したがって

限られた経験から僅かな道筋しか示さない、という危険を

医療従事者側が修正することは可能だ。

ここで一つ事例をご紹介させて頂きたい。

これも内科医タケオ先生のstand.fmでお話されていた内容であるが…

悩みを抱えたとある患者(?)が"メンタルヘルス系"YouTuberへ相談

その返答は、部外者且つ門外漢の私でも

「自身の経験則のみに基づいた非常に偏った見解」

であることは自明だった。

それに対し、先生が直ぐにstand.fmを通じて反応

(ここが内科医タケオ先生のバランス感覚が非常に優れている点ですが)
"メンタルヘルス系"YouTuberさんを安易に否定することなく、「正」しい道へ軌道修正を行っていた。

それに対し"メンタルヘルス系"YouTuberさんの反応はどうだったか、というと

先生のご指摘を快く受け入れ、修正を加えた形で再び情報発信を行ってました。

この事例は何を意味しているか。

医療のプロである医師と、素人である《医療系ブロガー》は共存できる

このことの証明ではないかと、私は思ったわけですね。

つまり

医師との良好な関係を築いていれば、《医療系ブロガー》も"白兵戦"に参加してもよい

いや、むしろ

「お医者様は神様です」とのメンタルブロックを崩すことのできない層にまで

「正」の情報をリーチさせる可能性を広げ、ひいては"信者獲得"につながるのではないか、と。

SNSの現状を見てみると

《患者》が《患者》に"助け"を求めているケースは多く見られる。

一般素人とて、医療の領域で専門の

医師という権威より、単に患者(経験者)というだけの素人《医療系ブロガー》に

最初から信頼を置く程無知ではない。

にもかかわらず

《患者》が《患者》に"助け"を求めるというのは、なぜか?

そこには"お医者様は神様です"とのメンタルブロックは、やはりあるのか。

「こんなこと、お医者様に話したって…」

実際、《患者》が"助け"を求める類のツイートに対し

積極的にリプしているのは、同じ《患者》。

悩みを抱えた患者にとっては

「私も同じだよ」との言葉を貰うことで、自己承認欲求が満たされ

目の前の霧が晴れるのかもしれませんね。

ただ、これらのやり取りの中には

エビデンスに基づいた診断を常とする医療専門家からは

非常に危険!と判断されかねない

「自身の経験則のみに基づいた非常に偏った見解」のキャッチボールが行われていること

しばしば見られる、との印象を個人的には持ちます。(自戒の念も込めて)

こういった状況を考えた時、先述したように

医療従事者側が動向をチェックできる体制下にある《患者系ブロガー》の存在は

患者同士というコミュニティ内で、より多くの"素人"を

「正しい医療情報」へ啓蒙する、その担い手になり得るのではないでしょうか。

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まとめ

thanks

冒頭にご紹介した内科医タケオ先生のツイートに対し

当初私は下記のようにリプライさせて頂きました。

どの領域でも情報過多の状況下で

受け手である我々一人一人が、情報を正しく選別し理解し落とし込むためには

演繹的/帰納的思考を身につける必要性は、確かにあると思うが

ことは教育問題といった、私にはとても手に負えない"デカい話"になってしまう…。

したがって、今回は

キレイ事ではなく、実践に移しやすく成果が目に見えやすい方策を、ということを意識しました。

ただ、最初にお断り申し上げたように、今回お話した内容は

(自身の発言に対するエクスキューズととられかねないこと承知)

注意!!

あくまでフィクション、素人の戯言。

当然そこに、法的根拠はございませんし

正しい理論構成にもなっていない部分、多々あるかと思います。

ただ、このフィクションの中から、専門家の方々が

専門的施策を立案する際の一材料程度にでもなれば、と。

繰り返しとなりますが

患者とはいえ、素人が医療情報を発信することのリスクは、ある。

このリスクを承知した上で、私は

医療従事者ではない、患者だからこそ発信できる情報は、ある

そこに一定の社会的な意味があるとの信念で、現在、情報発信活動を行っている。

自身の立場をわきまえ、担うべき責任の大きさを今一度肝に銘じて…

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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