
月1回の「在宅血液透析外来」へ行ってまいりましたので
その報告を致します。
2025年4月、在宅血液透析外来報告です。
いつものように、血液検査の結果報告から参ります。



※先月(2025年3月)在宅血液透析外来報告は下記動画参照👇

カリウム&リン高めは様子見
今回はカリウムとリンの値がやや高めに出ました。
特にリンに関して、先生曰く
基準値が以前より厳しくなったらしく(5.5?)それからするとよろしくないように見える。
ただこの基準値はやはり、あくまで週3回の通院血液透析患者を想定した値であって
そのまま在宅血液透析患者、とりわけほぼ毎日透析を行っている現在の私に当てはまるかどうか。
在宅血液透析患者を管理している医師の立場としては、週3回の通院血液透析患者と同基準で患者を指導しておけば、まあ安心
この日のリン値を見て「肉魚類、乳製品を少し控えるように」と一応指導することになるが
ほぼ毎日透析を行っている私については、高リン値の状態が継続するのであれば要改善でしょうが
単発の採血結果でどうのこうのするのでなく、様子見で良いでしょう、ということでした。
これは素人である私の私見ですが…
今回は採血の際の血清抽出にすこし問題があったのかな?と思ってます。
食事量は増えてない、肉魚・乳製品の摂取量も変わっていないので、急に値が高くなる理由が見当たらない
だとしたらか考えられるのは、血清抽出時に多少の不手際があったか、くらいしか考えられない。
来月は気を付けましょう。
局所麻酔薬(リドカインテープ or エムラクリーム)試用
血液透析導入以来、つまり私の場合は在宅血液透析導入以来、この10数年
穿刺時の痛み軽減のための局所麻酔薬の類は一切使用してきませんでした。(※在宅導入トレーニングの際数回ペンレスを使用した)
理由は、自己穿刺をする身としては「痛みの効用を大事にしたい」というもの。
穿刺の際に痛みがあることで(痛みを感じることで)危険を回避できる
(そもそも穿刺は痛いのだが、穿刺が上手くいっていない時はその痛みが増強する)
頑なに局所麻酔薬使用を拒んできた私が、なぜここへきて使ってみようと思ったか。
理由は、先にお話した「抗HLA抗体強陽性」と関係します。
「この結果では献腎移植の順番が回ってくる可能性が非常に低くなる」と医師から説明されたことで
待機年数11年目を迎え「(献腎移植)もうすぐかも」という私の夢は儚くも崩れ
まだまだ当分、血液透析を余儀なくされる生活は続くな、と思った時
ならば、せめて毎回の痛みを軽減ないし無くすことができたら
毎日の透析ストレスもいくらか解消できるかも、と思った次第。
技師さんからは、2種類の局所麻酔薬
テープタイプのものとクリームタイプのものをいただきました。
これはもう皆様ご存知
テープはリドカインテープ(ペンレス)、クリームはエムラクリーム
先述したように、導入トレーニング時数回ペンレスを使用した時は、肌がかぶれてしまった
現在は、ペンレスより皮膚に優しいタイプのものがあるということで、そちらを頂いた。
エムラクリームについて知ってはいたが、実際の使用はお初だったので、技師さんから軽くレクチャーを受ける。
で、さっそく使ってみました。
結論から先に申し上げますと…「エムラはないな(私には使えない)」と。
外来から帰ってきたその夜に早速「リドカインテープ」を試用
多少痛みが軽減するかな?という感じ、まあこんなもんでしょう。
非透析日を1日挟み、痛みの比較検証ができるよう
リドカインテープを貼った所と同じ領域にエムラクリームを塗布してみた
痛みはほぼない、というか痛みが「なさすぎる」
痛みが「なさすぎ」て、自己穿刺をする自分にとって必要な「自分の腕からのフィードバック」がほぼ感じられない
穿刺をしていて「やばい!」と正直焦った
いつもある感覚=痛みがないので、針先が正しく位置しているのかが自信もてないのだ。
内筒=金属針を抜いた後、外筒=プラスチック針を血管内に押し進める際
時に血管の壁に当たったり、時に弁に引っかかったりする
その「当たった」「引っかかった」感覚は「痛み」によって感じ取ることができる
結果、針先の向きの軌道修正して針を正しく留置する、もしくは諦めて撤退=針を抜く判断をする。
この日も、血管内で針先に引っかかる感覚があったのだが、それは針を持っている右手の指先で感じたものであって
シャント肢血管内からいつも感じられる感覚=痛みは無かった
これでは、針先をこのまま先へ進めて良いのか軌道修正すべきかの判断ができない
半信半疑で針を少し押してみたが、痛みはないが正しくないのは明らかなほど変な違和感があった
幸い、針の半分は留置できていたので、この日はそのまま透析続行可ではあったが…
テープとクリーム、それぞれ数回試用してどちらか決めようと思ったが、もう結論はでた
エムラクリームは、在宅で自己穿刺する私には使えない
穿刺時の痛みは無いに越したことはない(であろう)通院血液透析患者様と
穿刺時の痛みはある程度必要(だと私は思っている)である、自己穿刺をする在宅血液透析患者
在宅導入当初から是としていた「痛みの効用を大事にしたい」という判断基準は
どうやら間違ってはいなかったようです。
リドカインテープの方は、しばらく試用してみようと思ってます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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