の記事をご紹介いたします。
Social Distancing Handout for Hemodialysis Patients
と題し、
血液透析患者向け
❝social distancing❞の心得についての内容となっております。
施設血液透析(CHD)患者の方々は、
日ごろの施設までの行き帰り
施設へ入室してから退出するまでをイメージしていただければ、
ご紹介する英文の内容も、
Table of Contents
【透析と感染症】施設血液透析患者向け❝Social Distancing❞の心得
What is social distancing?
❝social distancing❞については、
無理に直訳しようとするより、
どのような行為なのか、その内容それ自体で理解した方がよさそうです。
❝social distancing❞というのは、
感染拡大のスピードを遅らせるために、
(to help slow the spread of infectious diseases)
他者との濃厚接触に制限をかけること。
(is limiting close contact with others)
自身が感染していなくても、
時間や場所を問わず、一定の距離を保つべき。
ここで唐突に、
the length of a queen-sized bed
という言い回しがあります。
about two meters (six feet) or the length of a queen-sized bed
とあり、さらに
when outside our homes
と続くので、
two meters (six feet)とほぼ同じ意味で、その例示だと思うのですが、
勝手な深読みして、
「家でも離れて寝ろよ」
というニュアンスが含まれるように感じるのは、
私だけでしょうか。
What can we do in the dialysis unit to promote social distancing?
施設透析内で患者がsocial distancingを保持するため、どう行動すべきかが書かれています。
Keep your distance from others while waiting for treatments and transportation
待合室では患者同士、
2mかそれ以上、
2m確保出来なければ、少なくとも1m
距離を保つこと。
Arrive on time, not early for your dialysis treatments
施設へは時間通りに来るように。
早く到着したところで、
病院の他の場所で待たなければならなくなり、
その分、感染リスクが高くなるいうことでしょうか。
You may be asked to wait in the back waiting area to avoid congestion in the main dialysis waiting area.
(言いたいことは上記と重複か)
実際に透析を行うエリアが混雑しないように、
待合室で少し待ってもらうことになる。
そのためにも、施設への到着は時間通りということ。
You may be asked to come to dialysis at an alternate time if you are sick or have had contact with someone who is sick to avoid contact with other patients in the waiting room.
自身が体調不良だったり、体調不良の人との接触があった場合は、
他の患者さんとの接触を回避するため、場合によっては、
透析の日にちをずらすようお願いされるかも。
(be asked to come to dialysis at an alternate time)
We have restricted visitors in the dialysis unit to only those that are necessary to your care.
透析治療室へ入室できる人は、
必要最低限とする。
Avoid physical greetings (handshakes, hugs) with others.
握手やハグといった挨拶は避ける。
※Wuhan Shake
(参照記事)
What else can I do to prevent the spread of COVID-19 or other infections?
新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために出来ること
Wash your hands!
石鹸での手洗いとアルコール消毒を習慣づけそして徹底すること。
(Regularly and thoroughly)
Avoid touching your eyes, nose and mouth
目、鼻、口を触らない。
ウイルスは目、鼻、口を経由して体内に侵入し、感染する。
Practice respiratory hygiene
❝respiratory hygiene❞
❝social distancing❞と同様、
無理に直訳しようとするより、
どのような行為なのか、その内容それ自体で理解した方がよさそうです。
咳やくしゃみをする際のエチケットのこと。
曲げた肘やティッシュで口や鼻を覆う。
(covering your mouth and nose with your bent elbow or tissue)
使用済みのものはすぐに捨てること。
(dispose of the used tissue immediately)
Practice social distancing outside of the dialysis unit
透析施設外でも❝social distancing❞を実践すること。
具体的には、
出来る限り、公共交通機関の使用は避ける。
(Avoid public transportation if possible, during this time.)
送迎バスの中では、
患者同士一定の感覚を開けて座る。
基本、体調不良の場合は、相乗りは避ける。
(Avoid shared transportation methods if you are sick.)
どうしてもの時は、
咳が出ているときはマスク必着
バスに乗る前降りた後の手洗いの徹底
※HandyDART
Wikipediaによると、
HandyDART is an accessible transit service in British Columbia that uses vans or small buses to transport disabled or elderly passengers who cannot use the normal transit system.
This service provides door-to-door service and is available in all of the province’s larger centres, as well as in many smaller communities.
カナダの、
障害者、身体の不自由な方々のための送迎バスのようです。
我々日本の透析患者は、
日ごろ利用する送迎バスをイメージすればよろしいかと。
ただ、一部情報を見てみると、このHandyDART
決して便利な交通手段とは言い難いようです・・・
民間運営で有料、当日予約NG、本数少ないetc
日本の透析施設は施設単独で送迎バスを用意して、
エリア単位で送迎してくれます。
患者へのhospitalityという点では、
日本に軍配が上がるか??
まとめ
国内外問わず、
施設血液透析(CHD)に関わる患者及び医療関係者の方々は、
非常に繊細な対応を余儀なくされているようす。
CHD患者の多くは、
症状が重症化しやすいとされる
「基礎疾患のある人」で「高齢者」。
生命維持のため、
昨今巷で叫ばれる「自粛」をするわけにはいかないですからね。
私自身は在宅血液透析(HHD)なので、
多くの血液透析患者さんに比べて、
今のところ感染リスクは低いとは思われますが、
HHDの現状が、将来未来永劫維持される保証はないという点考えると、
決して他人事ではありません。
いくら国や地方公共団体がガイドラインを公示しても、
患者自身が守らなければ、なんの意味もない。
改めて、
患者一人一人の自己管理意識が試されます。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。