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透析全般

【透析】『後発医薬品のある先発医薬品(長期収載品)の選定療養について』イチ透析患者が直面したリアルをご紹介

令和6年10月から後発医薬品(ジェネリック医薬品)があるお薬で、先発医薬品の処方を希望される場合は、特別の料金をお支払いいただきます。

厚労省HP

当該制度に関しては、薬の専門家である薬剤師が説明しているYouTube動画があるようですのでそちらに当然譲るとして

イチ透析患者が当該制度によって、具体的にこれまでとどう変わったか、多少お話しようと思います。

ご承知の通り、我々「透析患者」は「身体障碍者1級保持者」でもありますので、医療費の助成を受けられています。

地元自治体から発行された医療証を窓口に提示することで

医療費1~3割の自己負担金を支払う必要がありません。

これが新制度導入で、平たく言うと

"お金を支払わなければならない場合がある"

ということです。

どのような場合に、どれくらい費用が発生するかについては、重ねてのご案内ですが

当該制度を薬剤師が説明しているYouTube動画が数多くあるので、そちらをご参照願うとして

新制度開始月、2024年10月に医療機関で主治医から処方箋を頂き、院外薬局で薬をいただく際

これまでとどう変わったかを、具体的にお話できればと思います。


まず面食らうのは、処方箋に記載された薬名です。

具体例をあげると「アーチスト」

私の場合は、降圧効果を狙ってというより頻脈傾向の改善で処方されている薬。

これが処方箋では

「カルベジロール(錠)」

と表記されていました。

これはあくまで素人の理解ではありますが…

「アーチスト」というのは"商品名"

"第一三共"が出している「アーチスト」という"商品"である、ということ。

この"商品"「アーチスト」という薬の"一般名"が「カルベジロール」ということ、のようです。

"一般名"「カルベジロール(錠)2.5mg」と記載された処方箋をもとに院外薬局では

"先発薬"の「アーチスト錠2.5mg」(メーカー:第一三共)に代わり

"後発薬"の「カルベジロール錠2.5mg「サワイ」(メーカー:沢井製薬)を出した、ということ。


もう一例「フェロミア」

いわゆる鉄剤ですね。便が黒くなる奴です。

これが処方箋では

「クエン酸第一鉄ナトリウム(錠)」

と表記されていました。

「フェロミア」というのは"商品名"

"エーザイ"が出している「フェロミア」という"商品"である、ということ。

この"商品"「フェロミア」という薬の"一般名"が「クエン酸第一鉄ナトリウム」ということ、のようです。

"一般名"「クエン酸第一鉄ナトリウム(錠)50mg」と記載された処方箋をもとに院外薬局では

"先発薬"の「フェロミア錠2.5mg」(メーカー:エーザイ)に代わり

"後発薬"の「クエン酸第一鉄Na錠50mg「サワイ」(メーカー:沢井製薬)を出した、ということ。


この日、外来で主治医より新制度に関する簡単なレクチャーを受けていたので

院外薬局の窓口で最初に、この日の処方箋で

処方された薬全て"後発薬"に代えた場合と

処方された薬全て従来通り"先発薬"を希望した場合とで

新制度でいうところの「特別な料金」はどれほどになるのか、概算で出してもらいました。

すると、2000円強との解答。これは想像していたよりはるかに高いという印象を個人的には持ちました。

結論から先に申し上げると

処方された薬全て"後発薬"でもらうこととしました。

※この日、やむを得ない事情で"先発薬"を出さざるを得ないケース、つまり「特別な料金」が発生しないケースが複数ありましたが、話の流れ上詳細説明は省きます。

昨年の11月

メーカー側が出荷を停止している状況ゆえ、やむを得ず"後発薬"をもらい服用した結果、翌日身体が痒くなり

特に右腕(=非シャント肢)前腕から上腕にかけての内側が痒く

日に日にその症状が単なる皮膚の"赤み"から蕁麻疹のような症状が地図状に広がりだした

つまり、"後発薬"の「薬疹」が出た、という経験をしました。

この経験から、正直"後発薬"を服用することに抵抗が無いわけではなかったのですが

お国の財政と、そして何より自分のお財布のことを考え

この日、一思いに処方された薬全て"後発薬"でもらいました。

今後、在庫としてある従来の薬を全て服用し終わって"後発薬"の服用が始まってから

万一、薬疹のような副作用が出た場合に

どの薬が問題かという見極めが難しくはなるでしょうが、そこはしょうがない、なったら考えます。


あと、今後考えられる変化としては

薬の見た目が変わるので、それに慣れるのに時間が多少かかるかな、ということですかね。

当然、薬を"盲目的"に手にして服用しているわけではありませんが

「あの薬はこんな感じ」

とのイメージはあって、無意識的にそのイメージに合致した薬を手に取って服用している。

それが今後、薬の見た目そして表示されている「薬名」も異なるので、慣れるまでは

「あれ?この薬ってなんだっけ??」

となるかも。

飲み忘れ、飲み間違い注意ですね。

以上、薬に関する新制度導入で

私が実際に体感したことのご紹介でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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