2021年7月2日
非医療者であり、イチ在宅血液透析患者の私が
本(Kindle本📚)出しました🎉🎉🎉。タイトルは…
『在宅血液透析患者のリアル-導入から8年、透析回数2000回までの軌跡』
「"医の素人"の分際で、本を出すなど勘違いも甚だしい。」
出版にあたっては随分悩みました。
しかし、内容はあくまで、イチ患者の"備忘録"の域は出ていなので
そこはなんとか、世間様にご理解を賜りたいなと…
「医(病気/治療等)」の良し悪しに関する見解は、一切含めない
この点は十二分に気を付けたつもりです。
今回は
非医療者であり、イチ在宅血液透析患者の私が
どのような経緯で、書籍出版するに至ったか、加えて
Kindle本出稿手続きに関しても、少々お話したいと思います。
【在宅血液透析の本】"DAISUKE 本📚出すってよ" 在宅血液透析患者がkindle本出版しました👏
kindle本出版のキッカケ
[su_note note_color="#cbffff"]
在宅血液透析及び腎移植に関して、それを経験した患者目線の〝ライブ感〟ある情報を発信する…
[/su_note]
上記をMISSIONとして始めたプロジェクト『腎生を善く生きる』
2020年1月末のブログ開設から始まり、Twitter/Podcast/YouTube/Instagram/stand.fm…
様々な情報プラットフォームを通じて
広義の医療情報、専門医療機関とは性質を異にした患者の「生の声」をお届けして参りました。
内容は多岐に渡りますが、一つ確かなことは
"在宅血液透析導入から現在までの、私の全てが、ここに詰まっている"
ということ。
同プロジェクトを進める上で、私は理念を掲げました、それは…
[su_box title="~共 生~" style="soft" box_color="#0dfb3b"]
現実を受け入れ、自分としっかり向き合う。
「善く生きる」ことの意味を問い続ける旅の途中で、
出会うであろう全ての人が、
善く生き、悔いのない人生を送るための、一助となる。
[/su_box]
『腎生を善く生きる』で発信してきた、イチ在宅血液透析患者の〝リアル〟。
「在宅血液透析施行2000回」という節目を迎え
これまでの内容を精査し、一冊の書籍にすることで、"出会うであろう全ての人"、特に
[su_note note_color="#fffdcb"]
- 現在、透析をされている方
- 現在、在宅血液透析導入を検討されている方
- 腎移植を受けられた方
- これから透析を予定されている方
- これから腎移植を予定されている方
[/su_note]
つまり、多くのCKD患者さんの〝一助〟となれないだろうか?
そのような思いから、今回、この本を出版するという決意に至りました。
出版準備
原稿作成
タイトル
「本📚を出したい」
この思い自体は、活動開始初期の頃から、頭の隅にはあったのですが
実際に行動に移し始めたのは、2021年6月3日に
「在宅血液透析施行2000回」という節目を迎えて以降。
これまでのブログ記事を精査し、加筆修正を加えながら1冊の本に仕上げる
当初より"作品"のイメージはできていたのですが
いざ、やってみると、なかなかどうして、簡単な作業ではありませんでした。
先ずは、本のタイトルを決めてしまいました。
『在宅血液透析患者のリアル-導入から8年、透析回数2000回までの軌跡』
校正段階で多少修正は加わりましたが、本筋がブレることは、なかったですね。
全体の構成
「HHD導入から8年、透析回数2000回までの軌跡」といっても
そこに至る経緯、謂わば私の歴史(腎臓病との歴史)を抜きには、やはり語れません。
ということで、全体の流れとしては
[su_note note_color="#cbffcc"]
- 慢性糸球体腎炎から腎不全へ
- 慢性腎不全、腎保存期から生体腎移植へ
- 急性/慢性拒絶反応により移植腎廃絶
- そして、在宅血液透析導入へ…
[/su_note]
ここまでは、いい。
原稿作成/文章校正
ブログ『腎生を善く生きる』内で投稿している記事一つ一つは
テーマを決め、私なりに(「医」の素人なりに)深堀って書いています。
文字数は、約3000~5000字程度か。
2020年1月10日の初投稿から、2021年の6月まで。
記事テーマの選定には、その時々の、自分なりの"流行り"がある。
特に、昨年から今年にかけては、新型コロナウイルス(COVID-19)の件もあり
頭から内容が流れるように、記事が順次アップされていく
なんてことは、ありえない。
加えて、自ドメイン/自サーバー(※もちろん使用料払って)によるブログ運営
私の意識では「オウンドメディア」との認識があるので
文章の語り口も、"書籍向き"ではない。
これら細かな点にも気を配りながら、加筆/修正そして校正をかける。
"従業員"は私一人ですからね💦当然ながら全てを自分の責任で行うことになる。
原稿は「電子書籍用にサポートされているファイル形式」で作成する必要があります。
Wordはその条件を満たすので、文書ソフトはWordを使用しました。
ただ文章を書いて、それなりの体裁を整えることはEASYです。
しかし…
実際、kindle本をスマートフォンないしタブレット端末で読まれた方はお分かりでしょうが
kindle本では、目次に書かれた各章を押すと、当該ページへ飛ぶことができます。
Amazonへ出稿し、最終的に電子書籍となることを想定して
Wordでの文章作成段階で、細かな"仕掛け"を施す必要があるのです。
一度出版し「成功体験」を得た次回からは(※次回作は未定💦)作業はスムーズにいくでしょうが
今回は、一つ一つ、都度都度"ググって"の作業でしたね。
表紙作成
タイトル/全体の構成/原稿作成/文章校正…
本の"中身"がどんなに優れていても(※私の作品が優れている、という意味では、ない)
読者様に、先ずは私の本を"手にとって"頂かないことには、はじまらない。
数多ある書籍の中から、読者様に「読んでみよう」と思わせるには、やはり
「本の表紙」
は、重要です。どんなに性格が良くても、やはり"顔"=第一印象は大事😁
「本の表紙は大事!」ということで、その道の"プロ"の方に依頼する場合もあるそうです。
元々、芸術的センスがあるとは言えない私ですが
"プロ"の方に依頼する、ということは、考えていなかったですね。
今は、便利な世の中になったものです。
今回は「Canva」というグラフィックデザインプラットフォームを使用しました。
数多あるテンプレートから、私と妻とで絞りに絞り込んで。
最終選考2つのテンプレートに
パターンの異なるタイトル表記をし、プリントアウトし
協議に協議を重ねた結果
👆これになりました。
Amazonへ出稿
いよいよ、Amazonへ出稿です。
今は、何やるにしても"先人"の方々が、ブログなりYouTubeで
丁寧に教えてくれる時代。便利になったもんだ…
とは言え、そのようなHOW TO動画も、実際に自分でやってみると
(無礼を承知で申し上げると)肝心なところが、抜けていたりするもので。
「この辺は、簡単にできます」
「簡単じゃねーじゃん!」と、時にツッコミを入れながら
何とか、必要事項の記入を終え、いざ出稿。
「あ~翌日には、俺の本がAmazonストアに載るのか~」
期待に胸を膨らませながら就寝、そして翌日。
ところが、お昼過ぎ位だったでしょうか(出稿から20時間後位?)
Amazon様より下記のようなメールが届きました。
Kindle ダイレクト・パブリッシングをご利用いただきありがとうございます。
審査の結果、お客様は、以下の本の出版に関して必要な権利をお持ちでない可能性があるコンテンツが含まれていることがわかりました。お客様の作品の一部またはすべてのコンテンツは、インターネット上で無料公開されています。
「在宅血液透析患者のリアルー導入から8年、透析回数2000回までの軌跡ー」 DAISUKE (AUTHOR)著
は?
"必要な権利をお持ちでない可能性があるコンテンツが含まれている"
どういうこと??
頂いたいメールには、こう続きがあります。
この本を出版するには、以下のいずれかの対応行ってください。
オプション 1: お客様がこの本の出版に関して必要な権利をお持ちである場合は、ご自身の権利を証明するために本を再提出してください。
本を再提出するには、次の操作を行います。
1.「本棚」にアクセスします。
2.更新する本の横にある「アクション」の省略記号 (...) ボタンをクリックします。
3.「詳細の編集」を選択します。 「詳細」ページが表示されます。
4.必要に応じて詳細情報を編集します
5.「保存して続行」をクリックします。 「コンテンツ」ページが表示されます。
6.「保存して続行」をクリックします。 「価格設定」ページが表示されます。
7.このページの下部にある「出版」ボタンをクリックします。
"ご自身の権利を証明する"って??「俺」のブログ記事じゃん!!
なに?もう一回同じこと、やれってこと??
上記「1~7」の操作は、出稿時行ったこと。
kindle direct publishingに再ログインし入力内容確認しても
記入漏れは無いし、内容訂正するような箇所も見当たらない。
「は?!どいうこと!!」
最初これを見た時は、気持ちが少々興奮していたこともあり
文中に「病」「手術」「死」等のワードが(当然)あるので
「なに?これらのワードが"18禁"ってこと?」
などと、思ってしまいましたよ💦
少し冷静になって、ググってみたところ、どうやら原因は
私の、この度の本の"性質"によることであることが、分かってきました。
今回出版しようとしている本の内容は
ブログ『腎生を善く生きる』に投稿済の記事に加筆/修正を加え作成したもの。
つまり、現状既にネット上に、一般に(無料で)流布されている内容を"書籍化"したということ。
Amazonサイドからは、こうとられるわけです…
「あなた、著作権侵害していませんか?」と。
そこで、さらにググってみたところ、どうやら
ブログ『腎生を善く生きる』が、今回出版の本の著者DAISUKEに、つまり
「私」が「自分」から"作品"の使用許可を貰う、その証明が必要、ということ(らしい)。
何だか腑に落ちないですが…仕方ないので
ブログ『腎生を善く生きる』のメールアドレスから
DAISUKE 様
ブログ『腎生を善く生きる』管理者 DAISUKEです。
『在宅血液透析患者のリアルー導入から8年、透析回数2000回までの軌跡ー 著者等: DAISUKE』
上記書籍について、『腎生を善く生きる』は、
あなたDAISUKE様が、コンテンツを使用することに異議を唱えません。著者はお客様のエディションの出版に異議を唱えません。
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コンテンツが公開されている Web アドレスのドメインから送信致しました。
上記のようなメールを"DAISUKE"宛に送り
同メールを"添付"し、kindle direct publishingへお送りしました。
Kindle ダイレクト・パブリッシング ご担当者様
<お客様が出版に関して必要な権利をお持ちであることを確認できる書類または情報の提供>
として、上記転送メールをご提出致します。ご査収ください。
実のところ、更に更にググってみると、先にご紹介した
この本を出版するには、以下のいずれかの対応行ってください。
オプション 1: お客様がこの本の出版に関して必要な権利をお持ちである場合は、ご自身の権利を証明するために本を再提出してください。
本を再提出するには、次の操作を行います。
1.「本棚」にアクセスします。
2.更新する本の横にある「アクション」の省略記号 (...) ボタンをクリックします。
3.「詳細の編集」を選択します。 「詳細」ページが表示されます。
4.必要に応じて詳細情報を編集します
5.「保存して続行」をクリックします。 「コンテンツ」ページが表示されます。
6.「保存して続行」をクリックします。 「価格設定」ページが表示されます。
7.このページの下部にある「出版」ボタンをクリックします。
言われる通り、この操作を行うだけで、「再審査」に通った!という方もいるようで…
結局
何がどう転んで「再審査」に通ったかは、謎です。
事実、<お客様が出版に関して必要な権利をお持ちであることを確認できる書類または情報の提供>
として、kindle direct publishingへメールを送った、その約3時間後に
Amazon をご利用いただきありがとうございます。
先日提出された以下の本が問題なく再審査を通過しました。「在宅血液透析患者のリアルー導入から8年、透析回数2000回までの軌跡ー」 DAISUKE (AUTHOR)著
この本はまもなく Amazon で出版されます。Amazon ストアで本の販売が開始されるまで、最大で 48 時間かかります。
今後とも Amazon KDP をよろしくお願いいたします。
とのメールが届いたので…
文字通りの「再審査」を行うには、個人的印象では早すぎる。
となると、同じ操作を行ったことで"システマティック"に「再審査通過」した
こう考えるのが妥当か、と。真相は分かりません。
まとめ
Amazonへの出稿手続きで、少々躓きましたが
なんとかかんとか、無事
2021年7月2日、私にとっての初”作品”
『在宅血液透析患者のリアル-導入から8年、透析回数2000回までの軌跡』が
Amazonで販売開始となりました。
やはり、嬉しいもんですよ。
ただ、販売開始されたらされたで、一抹の不安もあったりして
「レビューで、こき下ろされたら…」
「星一つ★、なんてつけられたら…」
しかし、そういった不安を"たけお先生"が一掃して下さいました。
ブログ・Podcastなどのオウンドメディアをフル活用して、在宅血液透析HHD患者のリアルを発信するDAISUKEさんがキンドル本を出版しました!
早速拝読‼HHDは非常に良い腎代替療法の1つです。
HHDを考えておられる保存期CKD患者さんだけでなく、CKD患者さんに関わる医療者にもおすすめです😊 https://t.co/9zKurcve3i
— 内科医たけお@からだと心のお医者さんVTuber (@NaikaiTakeo) July 2, 2021
ありがたい🙇涙出る程ありがたい😭
"たけお先生"の発信力のお陰で、初動が上々。
一人二人と、皆様のお手元に作品が届いてからが、本当の勝負。
良い印象を与えることができたら、輪が広がる可能性あり
駄作との烙印を押されたら、はい、それまでよ…
所詮は、イチ患者の「備忘録」
とはいえ、自分で言うのも変ですが
アカデミックな情報でない分
患者の生活に病気を"落とし込んだ"ところの内容を
赤裸々に語っております。
拙劣な文章ではありますが、最後までお読み頂けたら幸いです🙇